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「オイルの交換サイクル」が1万km以上に延びた理由

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「SM」グレードから交換サイクルが一気に延びた

2003年には、その「SL」規格よりも、省燃費性能の向上した環境対応オイル「SM」規格が登場。
有害な排気ガスの低減、エンジンオイルの耐久性を向上させた。

この「SM」には、新たに劣化油の低温粘度を計る試験が追加され、低温流動性、酸化劣化に優れたベースオイルが求められるようになった。2011年 0W_40_4L

2010年には、最新・最上の規格として、「SN」が制定。
「SM」規格を上回る、省燃費性能、オイル耐久性、触媒システム保護性能が要求された。

具体的には、
・省燃費性能はSM規格対比0.5%以上の改善。
・オイル耐久性はデポジット(すすなど)の発生をSM規格対比14%以上改善。
・触媒システム保護性能の改善は触媒に悪影響を与えるリンの蒸発を20%までに抑制
というかなり厳しい規格となっている。

WEB CARTOP_6

こうしたオイルの進化でとくに重要なのは、
・低フリクションで、環境に優しい低燃費性能
・長期にわたりオイルの性能をキープし、ロングライフ化
といった2点だ。

このような性能を与えた「SM」や「SN」グレードのオイルは、かつてのオイルよりも、ずっと交換サイクルを延ばせたわけだ。

オイルのパッケージングは旧タイプ

オイルのパッケージングは旧タイプ

ちなみに、例として取り上げた日産GT-R(R35)のメーカー指定オイルは、SNグレードの0W-40(銘柄はMobil 1)。

メーカー指定のオイルが「SM」「SN」であれば
交換サイクルは1年に1度または15,000km毎

というわけで、ここ10年以内=2006年以降に生産されたクルマで、メーカーの推奨純正オイルが「SN」や「SM」グレードというクルマは、そうしたグレードのオイルを選んでさえいれば、1年に1度の交換サイクルで十分(詳細は、各車の取扱説明書を確認してほしい)。T7GI8757

一方、2000年以前のやや古いモデルには、オイルの油膜でクリアランスを調整しているケースもあるので、そうしたクルマには、低フリクション(低粘度)のオイルは不向きというケースもある。そのような場合は、粘度の高いオイルをチョイスした方が安心だ。

ただし、エンジンオイルが長持ちするようになったとはいえ、量のチェックだけは、定期的に!
どんな高性能オイルでも、オイル漏れなどで量が減っていては、エンジントラブルは避けられない。2~3カ月に一度は点検しよう。

その際、オイルの汚れは無視しても構わない。
エンジン内部の清浄分散作用も、エンジンオイルの大事な仕事なので、オイルが黒くなるのはその仕事をしている証拠。規定量さえ入っていれば、走行距離(15000km)もしくは時間(1年)を目安に、交換してやればOKだ。

(レポート:藤田竜太)

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