2つのショップの情熱と尊敬が作り上げた「200系クラウン」 (1/3ページ)


創り上げた愛車が事故で全損!
一度は諦めたVIPにカムバック

ドレスアップカーはオーナーとプロショップが一致団結し、総力を挙げて製作される。
基本的にはひとつのショップが最後まで面倒を見るものだが、そこにもうひとつのショップが製作に携わった。オーナー×KCスタイル×ゴマガレージ。このスペシャル過ぎるタッグが実現したその裏には、ものすごく深い物語があった。

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鍛え抜いた金属の如く、鈍色の輝きを放つ中村サンのトヨタ200系クラウン。
ひと目見ただけで、細部まで妥協なく作り込まれていることが分かるだろう。
VIPスタイル誌の表紙(2016年7月号)を飾るクルマとして選ばれたのは、完成度の高さだけではない。
TVの2時間枠でも収まり切らないであろう、完成するまでの壮絶なドラマがあったからである。

妻がフーガを購入し夫より先にVIPへカムバック

中村サンはもともと、ホンダKA9系レジェンドをドレスアップしていた。
もっと進化させたいと思ったその矢先、トラックに突っ込まれて廃車に。
4年かけて作り込んだ愛車との別れの悲しみは、周りの想像以上に大きく、
「別のクルマに乗り換えてイジっても何かきりがないし、もう辞めようかな……って思ったんです」。2016-07_main03

だから、しばらくイベントから遠ざかっていた。
その後はレクサスLSを買ったが性に合わず1年で手放し、新たに手に入れたのがこの200系クラウン。
当初はノーマルで乗るつもりだったが、ある日妻の美咲サンがこう言った。
「クラウンは何もイジらないの? もうVIPはやらないの?」。

心残りがあった。実は美咲サンもレジェンドをイジり、夫婦で仲良くイベントに参加していたのである。
しかし、中村サンがイベントから離れた時、「1台では行きたくない」と、彼女もクルマを手放してしまったのだ。
「自分の勝手なことで嫁サンの趣味まで奪った感じがして、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました」。

ところが、美咲サンはクルマへの想いを捨て切れず、KCスタイル古川サンの妻・めぐみサンの日産50系フーガを譲り受け、再びVIP道を歩み始めた。