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2017年デビューを待つ新型R35 D1マシン【ニスモフェスティバル】

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MY17モデルルックの新マシン
来シーズンの優勝を目指す!

静岡県の富士スピードウェイで12月11日に開催された「ニスモフェスティバル」に来シーズンのデビューを待つ1台の日産R35GT-Rが展示されていた。
このマシンは、トラストのD1(ドリフト)レースに参戦するために開発された「Greddy 35RX-003」。003とはトラストがR35GT-Rで参戦を開始してから3代目のクルマという意味である。
2017年用マシンは、MY17ルックで作り上げられたニューマシン。シャーシもパワートレーンも一新されているのだ。

2017年用マシンは、マスの集中化と徹底した軽量化をコンセプトに開発されている。
そもそも剛性の塊のようなR35GT-Rだけに、軽量化のためのパネル加工を施しても十分な戦闘力は十分だという。
そんなニューマシンをR35GT-Rの開発主査である田村 宏氏(中央)が視察。

マスの集中化のためにフロントオーバーハングやリヤオーバーハングの重量物を車体中央部に移設。その一つがインタークーラーだ。
純正および従来のマシンは、ラジエータ前に空冷式インタークーラーを装着していた。
ところが2017年用のマシンは、インタークーラーを水冷式にして、なんとバルクヘッド前に設置してしまったのだ。写真左下のシルバーのボックスが水冷式インタークーラーだ。
インタークーラーが水冷式というと、ラジエータの水温が高まれば冷却性能が落ちてしまうイメージ。ところが、このマシンの場合は、インタークーラー専用の冷却水を用意。助手席のクーラーボックスで冷却された水でインタークーラーに循環させて、吸入空気を冷やしているのだ。

トランスミッションは、ホリンジャー製の6速シーケンシャル。駆動方式はFR(後輪駆動)に変更されている。

従来はトランクに搭載していた燃料タンクは、助手席後ろに移動。リヤクォーターウインドウをつぶして燃料口としている。下の写真でゴールドのボックスが燃料タンクだ。
そのおかげでリヤ周りはすっきり。リヤバルクヘッドも廃されているが、元のボディの剛性が高いため十分なレベルを確保しているそうだ。
燃料タンクを移設したため、トランクリッドは取り外し式に変更。車内までリヤウイングの支柱が貫通してるのがわかる(黒い板)。
搭載エンジンは、VR38型3.8リットルV6をストロークアップして4リットル化。TD06-20Gタービンで800psを発揮する。
R35GT-Rのチューニングといえば、いまやオーバー1000psも珍しくない。
パワーを必要とするD1グランプリで800psで良いのだろうか?

「1000ps出しても、そのパワーをタイヤが受け止められません。ピークパワーより幅広いパワーバンドの方がコントロールしやすいし、タイヤにも優しいのです」とトラストのスタッフは語る。

ボディ系はボンネット、ドア、ルーフ、リヤウイングを軽量なドライカーボン製に換装。
フロントリップや、出幅がフロント片側65mm、リヤ片側75mmというオーバーフェンダーは、来年販売する予定だという。

ホイールはレイズ製グラムライツ57FXX、タイヤはトーヨータイヤのプロクセスR1Rを装着する。
ホイールサイズは、フロントが11J×19 INSET18、リヤは11J×20INSET18。
タイヤサイズはフロント285/35R19、リヤ285/35R20だ。
フロントタイヤに19インチを装着するのは、ステアリングの舵角量を確保するためだという。
実戦ではモータースポーツ用タイヤ(公道も走行可能)プロクセスR888Rを装着する予定。

そしてトラストブースには、3つのタイプをラインアップする新製品「sirius(シリウス)」メーターシリーズが展示されていた。
無機ELを採用する自発光式透過型メーター「シリウスビジョン(中央)」、視認性を最優先にしたシンプルな「シリウスメーター(右)」、これら二つを組み合わせた「シリウスユニファイ(左)」だ。
デザイン性にも優れる3タイプのメーターは、水温やブースト、燃料など多彩な表示を可能とする。

トラスト http://www.trust-power.com/

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