学生が甦らせたトヨタの昭和車「トレノ」と「1600GT」【オートトレンド2017】


名機1.6リットルDOHCを搭載した歴代モデル
AE86はエンジンをモーターにコンバート

愛知県ポートメッセなごやで開催された「オートトレンド」にトヨタ名古屋自動車大学校がトヨタ1600GT、TE27型スプリンター・トレノ、AE86型スプリンター・トレノを展示。
どのクルマもピカピカにレストアされ、とても昭和のクルマとは思えないコンディションを保っていた。
もちろん、その作業をしたのはトヨタ名古屋自動車大学校の学生。彼らは1級または2級整備士の資格のほか、このような板金・塗装といった車体整備士の資格を取得するための技術を、これらのクルマに投入しているのだ。

2T-G型1.6リットルDOHCエンジンを搭載するTE27型スプリンター・トレノ。コンパクトなファミリーカーにオーバーフェンダーを装着した昭和47〜49年に生産されたホットモデルだ。

そのご先祖様とも言えるのが『トヨタ1600GT4』。展示されていたのは昭和42年式。
コロナ2ドアのボディに9R型1.6リットルDOHCエンジンを搭載したホットモデル。ネーミングにコロナを使用しなかったのは、当時DOHCエンジンを搭載した2000GTの弟分として登場したからだ。
エンジンルームの配線などは、現在は入手できないので、すべて修理して再利用しているそうだ。

ちなみに1600GT4とは4速MT搭載車で、5速MTの1600GT5も存在。こちらは希少なモデルとのこと。

そして驚きだったのが、AE86型スプリンタートレノ。ご存じカローラ/スプリンター最後のFRモデルなのだが、フューエルリッドに充電器のプラグが刺さっていた。

クルマの前に回ってみると、エンジンルームには大きな箱が・・・。

そう、4A-G型1.6リットルDOHC直4エンジンの代わりにモーターを搭載。トランスミッションなどのパワートレインは、純正の5速MTやデフを使用している。

シフトレバーやインパネまわりはノーマル。デジタルメーターが装着されているから、ベース車は最上級グレードのアペックスらしい。

ラゲッジにはバッテリーを搭載する。乗車定員は2名となる。ちなみにEVにコンバートしているが、ナンバーを取得しているので公道走行は可能なのだ。

トヨタ名古屋自動車大学校では2年課程と4年過程があり、未来の整備士を育てている。その学生さんの年齢は18〜22歳。そう考えると、自分が生まれる前のクルマをレストアしたわけだ。

(撮影:吉見幸夫)

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