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信号待ちで「ライト消灯」はマナーではなくルール違反

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夜間は常時ヘッドライト点灯!
消しているほうが危険だ

信号待ちの際、ヘッドライトを点けたままにするか、消灯すべきか、というのはドライバーの間でも意見の分かれる話題のひとつ。
しかし、結論からいえば「信号待ちでもヘッドライトは消灯しない」のが正解だ。

一番に理由は、ヘッドライトを点けたままにすることで、自車の被視認性を確保するため。
残念ながら、周囲のクルマの位置を正しく認識しきれていないドライバーは少なからずいる。
たびたびニュースになる、高速道路を逆走するドライバーだっているぐらいなので、夜間、間違って反対車線に進入しそうになるクルマは意外に多いはず。
そうしたクルマとの事故を避けるためにも、ライトは消灯しない方がはるかに安全。

とくに、片側二車線の道路で信号待ちのとき、隣のクルマがライトオン。自車がライトを消灯しているときには危険が倍増。相対的に相手から自分の存在を見落とされるリスクが高まるからだ。片側一車線の道や、信号待ちの先頭でなくても、周囲がライトオン、自車がスモールランプ(車幅灯)というのも、存在が埋没しやすいので要注意。

同様に、薄暮時の走行中、スモールランプ(車幅灯)で走っている人も、被視認性は非常に低いし、そもそも車幅灯だけでは、前照灯(ヘッドライト)をつけているとは認められない。

もうひとつ、信号待ちでライトを消すと、青信号になって走り出すときに再点灯し忘れるリスクが生じるというのも、大きな問題。
ライトをつけ忘れて無灯火で走り出してしまう可能性が百回に一回ぐらいの割合だとしても、信号待ちでヘッドライトさえ消さなければ、それは100%防げる。このことだけを考えても、信号待ちでヘッドライトを消すメリットは一つもない。
周囲が暗くなると自動的にライトが点灯するオートライト機能は、点け忘れ防止のためにも積極的に使うことをオススメしたい。

最近のクルマは自発光メーターが多いので、夜間でも明るい都市部では一度無灯火で走り出すと、なかなかそのこと気付かないことも多い。車種によってはスモールランプやヘッドライトが点灯していることを知らせるインジケータがあるが、その表示は小さく気が付きにくい。
これらの理由からも、信号待ちではヘッドライトは消すべきではない。

ちなみに道路交通法では、「車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない」(第五十二条)とある。

信号待ちや踏切での停止は一時停止であり走行中に含まれることになっているので、法律的にも厳密にいえば信号待ちでのヘッドライトの消灯はアウトになる。

“信号待ちで消灯する派”のドライバーからは、
1.消灯した方が対向車がまぶしくない=いいマナー
2.ヘッドライトの寿命が伸びる
3.バッテリーやオルタネーターの負担が減る
などのメリットがあるという意見が聞かれるが、

「1」については、光軸調整さえきちんとしていれば、対向車への影響は少ない。
「2」のライトのバルブに関しては、ハロゲンランプでもHIDでも、点灯直後の大きな電流(過渡電流)が流れるので、点灯回数が増えた方がむしろ寿命が短くなる。
「3」に関しては、よほど弱っているバッテリーでなければ無視していいレベル。

ちなみに、編集部で調べてみたところ、信号待ち時のヘッドライト消灯率は、関東に比べ関西がより高い傾向がある。
関西圏の人の方が、何事も倹約、節約するマインドがあり、「停車時のライトの点灯はもったいない」と考えがちなのかもしれないが、今後は信号待ちでもライトオンを習慣にすることをおすすめする。

くれぐれも「信号待ちの際消灯をしない人は、マナーが悪い」などとは思わないようにしてもらいたい。

(レポート:藤田竜太)

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