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今のクルマに添加剤を入れる必要はあるのか?

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  • 添加剤

いわばクルマへのサプリメント
添加することにデメリットなし

カー用品店などに行くとさまざまな添加剤が販売されている。
エンジンオイルやギアオイル、さらにはATFや燃料に入れることで、燃焼効率の向上や摩擦の低減などに効果を発揮するとしている。燃費アップやパワー向上というパッケージのうたい文句には踊るものだ。
これらの添加剤。いまでこそ減ったが、ガソリンスタンドで薦められたこともある水抜き剤もお馴染みだろう。

ただ、添加剤には賛否両論あるのも事実。例えば、エンジンオイルは性能が発揮されるようにさまざまな成分をブレンドされているので、添加剤は不要である、いうのが、不要論の主なところだろう。
また、入れると本来のバランスが崩れてしまうとの声もあるが、実際のところはどうなのだろうか?

正解というか、考え方としては「入れなくても問題ないけど、入れるとさらにいい」だろう。
たとえば最新のエンジンであれば、純正オイルをマメに交換していれば30万~40万kmは問題なく動いてくれる。でも、いくら最新のエンジンオイルでも金属同士がそのまま擦れる、メタルタッチは発生するのだ。なかでも油膜が落ちてしまったときのコールドスタート時の摩耗は深刻。エンジンの摩耗全体の80%を占めると言われるほどである。

オイル添加剤のなかには、エンジンを長い時間止めていても(1週間に1回くらいしか乗らないクルマ)油膜が落ちないようにしてくれるものもあり、メタルの摩耗を効果的に防止。
エンジンはさらに長持ちするし、ヘタることでクリアランスが広がったところに対してもより厚い油膜を作ってやることで性能を復活させる添加剤もある。
最近増えている過走行車向けというのはまさにコレだ。

よく考えてみると、アイドリングストップ付きやハイブリッド車は油温が上がりにくいので、オイルも劣化をしやすかったりする。
またカーオーディオ関係のカスタマイズをしているクルマは、音楽を聴く(聴かせる)ために長時間アイドリング状態になっているケースが多い。アイドリング状態では油圧が上がらず、エンジンオイルにとってはシビアな状況。添加剤で補ってやる意味はある。
エンジンオイルより冷感時からの油温が上がりにくいのだが、高速道路などを走行すると逆に高温になるトランスミッションやデフなどのギアオイルなどもしかりだ。ただ、水抜き剤に関しては、あまり気にする必要はないかもしれない。
そもそも燃料タンク自体が金属製から樹脂製へと移行したことから、最近では結露して水が溜まるリスクは減少。ただ、いきなり寒冷地に行くと凍結の可能性もあるので、心配ならば入れておくのもいいだろう。水分による問題が起きやすい軽油は、とくに効果が期待できるようだ。

添加剤というのは結局、人間のサプリと同じ。まずはバランスのいい食事が基本なのと同じで、チャンとメンテをしたうえで、さらに安心感のために入れる。なにもしていないのに、添加剤で問題を解決しようというのは無理なことだ。
あくまでもオイルなどの機能を補助するものと考えるようにしたい。

(レポート:近藤曉史)

 

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