乗り心地とハンドリングを良好にする正しいダンパー「減衰力」調整法 (1/3ページ)


スプリングの動きをコントロールして
サスのストロークスピードを制御する

多くの車高調整式サスペンションのダンパーには、減衰力調整機能がついている。
ダンパーはスプリングとセットで、サスペンションの硬さ・柔らかさを決めるパーツ。しかし、それぞれが担う役割は異なっている。
簡単にいえば、スプリングはサスペンションのストローク量(車高も)をコントロールし、サスペンションのストロークスピードをコントロールするのがダンパーだと思えばいい。

つまり、コーナリング時のロール量が大きいとか、ブレーキ時のピッチング量が多いなどの理由で、ダンパーの減衰力調整ダイヤルを硬い方向(減衰力を高める)、といった使い方は基本的に間違いだ。
そもそものサスペンションのストローク量は、スプリングレートの問題なので、これらはスプリングで解決する。
一方、もう少し乗り心地が良くならないか、といった場合は、減衰力をソフト側に調整するのが有効。

非常に大雑把な言い方をすれば、減衰力の調整幅のうちソフト側の3分の1は街乗り用のコンフォートな領域。中間の3分の1は高速でのスタビリティ重視。ハード側の3分の1はスポーツ走行用のきびきびとしたハンドリングになる味付け。このような仕様のダンパーが多い。

ただ実際は、スプリングとダンパーがセットになった車高調キットが主流なので、メーカーが推奨する減衰力の値で走ってみるのが一番。
そのうえで、もう少しコンフォートに振りたいと思えば、減衰力調整ダイヤルを1段か2段ソフト側に回せばいい。反対にもう少しスポーティーに振りたいときは、ハード側に1~2段回してみる。

目安としては、最大調整幅が10段以下なら、とりあえず1段だけ調整。
調整幅が20段近くあるダンパーなら、一気に2段ぐらい動かした方が変化がわかりやすい。
最初は、フロントを1段動かしたら、リヤも1段といった具合に、前後とも同じように調整するのがベターなセッティングの決め方だ。


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