日本最高峰セダン「センチュリー」を究極の「VIP仕様」に


記念すべき「VIP STYLE」創刊200号の
表紙を飾るに相応しい風格と仕上がり

時間にして16年と8ヶ月。歴史を紡いで、ようやく辿り着いたセダンドレスアップ専門誌「VIP STYLE」200号という大きな節目だ。
記念号の表紙を飾ったのは、喰田祐司のトヨタ50系センチュリー。取材する前も、取材が終わった今も、このクルマが200号の表紙で良かったと心から思う。思わず誰もが立ち止まる、これぞVIPセダンと言わんばかりの圧倒的高級感。間違いなくオーナーたちの心に刻まれ、記憶され続けることだろう。

ベース車輌はトヨタ・50系センチュリー後期。イヤらしい話で恐縮だが、購入価格は680万円だった。しかも、走行距離が8万9000kmでだ。間もなく10万kmのクルマが680万円。センチュリーっていうのは、そういうクルマなのである。
それを躊躇なく、ベッタリと落とし、ワイドに広げ、真っ赤に染め上げる……。

紙一枚のシビアなツライチ
車高は常に地を這う低さへ

「タブーを犯しているのは承知。でも、好きやからしゃーない(笑)。いちいちビビっていても話が進まんしね」。
太いのが履きたい。幅がある方がカッコイイ。だから、触る。

「幅は前が3cmで、後ろが5cm。それ相応のやってる感が欲しかったんでクッキリと出しました。使った鉄板はいつもの3mm。ミミもいつも通りの指一本分。強度を出すためのアイディアなんてないですね。初めから当たらんようにしてるんで」。
近所のコンビニにも、このクルマに乗って行く。週末のイベントは大概、フル乗車で、道中をかっ飛ばす。ツライチはリアルに紙一枚だが、ガーガーと干渉することもない。

 喰田祐司 センチュリーこれぞ紙一枚のツライチ。純正のメッキアーチモールだけは古臭さが出ると判断して撤去。
足まわりは20セルシオ用車高調がベースで、中身を特別仕様に。

「当たり前過ぎて、言うのもかったるいんですが、クルマは走れないと何の意味もないんでね」。
純正エアサスを取っ払い、イデアルの車高調整式サスペンションをセット。さっきの話は、常にこの車高でのこと。凄さが分かるだろうか。
経験値の浅いオーナーは、「スペック表に記載されている内容を丸パクすれば、同じような仕様になる」と勘違いするかもしれない。が、そんな簡単に上手くいく訳がない。

「インナーと腹下。このツラと車高で走れるポイントはそこ。フェンダーの内側を切り上げて、奥の配線を全部上げて。ホイールを外してインナーを見せてあげたとしても、キレイに溶接し直しているんで、分からない人は分からないと思いますが……」。
見えない裏側は、とんでもないことになっているのだ。

そこまでやるから、この巨体でも、このツラでも、この車高でも、どこにでも行ける。
こんなクルマが街に増えたらなと思う。そうなれば、僕らのVIPが今以上に、特別な存在として世間の人たちに受け入れられるに違いない。

 

純正を遥かに超える高級感
誰もが足を止める美しさ喰田祐司 センチュリー

「どうしたら『VIPスタイル』の表紙になれるんですか?」と、数多くのオーナーたちに聞かれる。
それは、もちろん、クルマのでき映え次第だが、例え完成度が表紙レベルに達していたとしても、取材の都合が合わなかったり、特集とそぐわなかったり、色んな理由で見送られることが多い。
そして、かつて喰田サンが乗っていた三菱・ディアマンテも、そうだった。当時、何度も何度も表紙候補として名前が挙がるが、最後まで表紙になることはなかった。

話が大袈裟過ぎて笑われるかもしれないが、VIPの神様がそう仕向けたんじゃないかと、本気で思う。『VIPスタイル』の表紙は1人一回きりと決まっている。あの時に表紙になっていたら、この記念すべき創刊200号で飾ることはなかった。こじつけみたいな話かもしれないが、ディアマンテで表紙にならなかったのは、今回のためだったのではないかと思えてならない。

記念号に相応しい、美しくイカツい50センチュリー。多くの観光客で賑わう大阪・通天閣での撮影は、その場に居合わせた全員を誇らしい気持ちにさせてくれた。高級感に圧倒され、誰もクルマの側に近寄らない。ちょっと離れた所から、「凄いね、キレイだね」と言って、立ち止まって眺めている。
フグと通天閣の絡み写真を撮るつもりだったであろう一般人が、それを止め、クルっとこちらを向き、センチュリーの写真を撮り始めたり。これが高級セダンの、VIPの力なんだと思った。

喰田祐司 センチュリー

段附リムと美しいゴールドのディスクを組み合わせた『ジスタンスW5S』。
その奥に見えるブレーキキャリパーには『スパークファイン』のロゴを投入した。

ゴールドカラーのホイール『ジスタンスW5S』は、ドンピシャのハマり具合。
図面と睨めっこして最大サイズを投入した、『イデアル』のブレーキも迫力満点。命とも言うべきメッキバンパーを生かすために選んだ、『フリーダムリジョン』のシンプルなエアロも効いているし、物足りなさを補うためにワンオフした、2連のフェンダーダクトも効果的だ。挙げたら切りがないが、指2本の厚みで作った3分割ウイングも、どこまでも奥に続くような深いボディカラーも美しい。

喰田祐司 センチュリーフロントのリップスポイラーは『フリーダムリジョン』。
高価なカーボン仕様を購入するも、問答無用でボディ同色とした。喰田祐司 センチュリートランクスポイラーはVIPらしい3分割式だが、大人っぽく小振りに。
トランク中央に走る純正のプレスラインまで考えた作りになっている。

遅い時間までかかった撮影が終わり、立ち去る際の『Kブレイク』マフラーが響かせたV12エンジン独特の軽快なサウンドも、心地良かった。

VIPSTYLE200号の表紙は50センチュリー。編集者として、このクルマで良かったと、心から思う。

喰田祐司 センチュリーボンネットを開けると、ボディ同色で彩った鮮やかなV12エンジンルームが出現。
普段見えない所にも手を尽くすのもコダワリ。

 

VIPを象徴する『Kブレイク』の玉ふさ。純和風のトヨタ・センチュリーにもよく似合う。

喰田祐司 センチュリー

大阪府
喰田 祐司(43)
AB型・獅子座・VIP歴25年
「VIPに乗っていて良かったことは、色々あるけど、一番はたくさんの熱い仲間と出会えたこと」。きっと、今回の表紙は大切な仲間たちも大いに喜んでくれることでしょう。
隣は彼女の真理子サン。「いつもありがとう」。

GZG50センチュリー(H21年式)

●エアロ:(F)フリーダムリジョンカーボンリップ(W)ワンオフ3分割式 ●フェンダー:鉄板オーバーフェンダー(F)3㎝(R)5㎝、アーチ上げ(F・R)2㎝ ●グリル:ブラックアウト ●ヘッドライト:キャンディブラック、スモールLED加工 ●フォグランプ:HID8000K、ウインカー流星LED加工 ●テールランプ:キャンディスモーク、ウインカーLED加工 ●ボディカラー:マツダ純正ソウルレッドベースオリジナル調合カラー ●ホイール:ワークジスタンスW5S 20inch(F)9.5Jマイナス1(R)10.5Jプラス3 ●タイヤ:ニットーネオテクゲン(F)235/30-20(R)245/30-20 ●足まわり:イデアル車高調・極加工、SSキット ●アーム:(F)イデアルダックスSC(R)キャンバーアーム ●キャンバー角:(F・R)5度 ●ブレーキ:イデアルイージーオーダーブレーキ(F)8pot/380φ(R)6pot/356φ ●マフラー:(出口)Kブレイク・KBバースト(中間)ワンオフストレート ●外装その他:ワンオフウインカー付きフロントフェンダーダクト ●室内:純正コンビハンドル、ランプ&スイッチ類LED化、Kブレイク玉ふさ、HDDナビ移植、スピーカー交換、デッドニング ●室内オーディオ:(ヘッドユニット)カロッツェリア・サイバーナビAVIC VH0009 (スピーカー)ロックフォードパワーT2652-S

VIP STYLE 2017年5月号
¥650
交通タイムス社

(レポート:VIPスタイル編集部)