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地元勢を押し退けベテランが制したオートポリス戦[TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2017 第2戦]

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参加ドライバーの多くが走行経験不足
地元の利を生かし九州勢が有利か?

「86/BRZ Race」といえば、プロドライバーが参戦する「プロフェッショナル」と、アマチュアドライバーしか参加できない「クラブマン」という2クラス制を展開する。
5月7日に開催された第2戦”オートポリス”のプロフェッショナルシリーズでは、青木孝行選手がポールトゥウィンで見事な優勝を飾ったが、クラブマンでも熱いバトルをなった。

オートポリスは高低差の大きなテクニカルコースで、複合コーナーが多い。そして九州に位置するだけに多くのドライバーたちの経験値が低い。
その傾向はプロフェッショナルシリーズのドライバーのようにスーパーGTやスーパー耐久などで毎年のように走っていないクラブマンシリーズでは、より顕著になる。つまり、フルシーズンを戦うドライバー同士では、走行経験があるといえ大きな違いはなく、むしろ地元の九州のドライバーが速さを見せることもある。

開幕戦で久々の優勝を果たした#500小野田貴俊選手(YH)。今回のエントリーは#600ではなく、#500となる。その理由は後期モデルを投入したのが理由。前期と後期をカーナンバーで分けるということだ。 前期モデルと後期モデルのハナシでいえば、アップダウンの大きいオートポリスではファイナルギヤの低い後期モデルが優位なのは間違いない。
ただしいくつかのセクションでは2速では足りずに、3速とのシフトチェンジを繰り返すことになってしまい、デメリットが出るケースもある。ただ、小野田貴俊選手が後期モデルへとスイッチしたことで、上位陣はほぼ全て後期モデルが並ぶことが予想された。

“ヨコハマ”が強さを見せた予選

そして予選。注目されたのは開幕戦で飛び抜けた速さを見せた#84橋本洋平選手(BS)。
しかし開始早々、地元のベテランである#42田中雅裕選手(YH)が2分13秒979を出す。前期型BRZである。やはり地元の利は小さくないのか??
このタイムを#38神谷裕幸選手(YH)が2分13秒924とギリギリ超える。小野田貴俊選手は最初のアタックではクリアラップが取れず、2分14秒台に留まる。しかし2回目のアタックで2分13秒643をマーク。橋本洋平選手もまたクリアラップが取れずに2分14秒977というタイムに終わった。
予選はポールポジションが小野田貴俊選手、2位神谷裕幸選手、そして3位に地元・田中雅裕選手となった。ヨコハマタイヤがトップ3を占める結果に。ブリヂストン勢は4位に菱井將文選手、6位に橋本洋平選手が入った。

オートポリス初走行のジムカーナー界の匠が
クラブマンクラス決勝レースを制する

決勝では、田中雅裕選手のスタートミスから始まる。
地元ドライバーとして意地を期待されたが、ポジションを7位にまで落してしまう。
これでトップグループは、小野田貴俊選手、神谷裕幸選手、菱井將文選手という並びに。
このレースもまた、第1戦を制した小野田貴俊選手のレースなのか?? 同じヨコハマタイヤの神谷裕幸選手とは大きな差が生れにくい。開幕戦では追い上げる走りを見せたが、このレースは逃げ切りになる。そして、5周目あたりから神谷裕幸選手と菱井將文選手の2位争いが激化。そのバトルを生かして小野田貴俊選手は2位との差を1.283秒にまで拡げることに成功する。
しかし2位争いを制した菱井將文選手は、その勢いのまま9周目にオーバーテイクしトップに。
すでに小野田貴俊選手は2分17秒台にまでラップタイムが落ちてしまい、1秒速い菱井將文選手に対抗できる状態ではなかった。 菱井將文選手は昨年の十勝に続いての2勝目。オートポリス初走行での優勝を果たした。
「地方のレースなんでチャンスだなと思っていたんですよ。他のドライバーもあまり走った経験がないでしょ。他のサーキットみたいに、経験の差がないわけだから、チャンスなんですよ」。
ジムカーナの世界ではレジェンドと呼ばれるほどの菱井將文選手だが、レースへの参戦は昨年から。当然サーキットの経験は少ない。
「前を走る2台を見ながら走っていたんですが、あっ、ここでいけそうだな、というのが判ったんですね。タイヤのタレもブリヂストンのほうが小さかったみたい。でも、今度は本州のサーキットで勝ちたいね(笑)」。 4位にはファステストラップで追い上げてきた橋本洋平選手が入った。
どうやらブリヂストン勢のほうがレースラップは速かった。 2017年シーズン序盤の2レースは、その4選手がポジションを入れ換えた形のリザルトに。
ここに手塚祐弥選手(BS)を加えた5人がチャンピオン争いをしていくのか。それとも新たな選手が登場してくるのか。今後も楽しみである。

RESULT

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2017 第2戦・クラブマンシリーズ
[大分県オートポリス インターナショナルレーシングコース 4.674km]
5月7日 天候:晴れ 路面:DRY

Pos. No. Driver Time(Delay) Car Best time Tyre
1位 771 菱井將文 22’45.462 CUSCO BS 86 2’15.479 BS
2位 500 小野田貴俊 1.153 ネッツ東埼玉ワコーズED86 2’15.785 YH
3位 38 神谷裕幸 1.611 N中部ミッドレススノコ86 2’15.637 YH
4位 84 橋本洋平 2.215 カーウォッチBS86REVO 2’15.391 BS
5位 310 長島大輝 5.139 埼玉自動車大学校ED生駒86 2’15.425 YH
6位 758 岩本佳之 6.700 カローラ名古屋86Racing 2’15.722 YH

Fastest Lap #84 橋本洋平  2’15.391 (3/10)

 

POINT RUNKING
Pos. No. Driver point
1 500/600 小野田貴俊 38
2 771 菱井將文 32
3 38 神谷裕幸 29
4 84 橋本洋平 26
5 9 長島大輝 9
5 9 古田 岬 9
5 9 朝日俊光 9

(レポート:岡村神弥 写真:石原 康)

 

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