「オールDIY」製作で生まれた
全幅2m12cmのダイナマイトボディ
先程とはうって変わって鮮やかなボディカラーが目を惹くプリウス。
オレンジメタリックのボディだけでもパンチ力があるにも関わらず、さらに超ワイドなオーバーフェンダーを加えて堂々たる肢体を描きだしている。しかも、こちらもすべてオーナーの”CHOCOMOさん”による自作。内外装にいたるまで、完全オリジナルを貫いている。
まずは、見どころのひとつであるオーバーフェンダーによって構築されたワイドボディ。その全幅は国産車最大のレクサスLXをも上回る2m12cmという巨体なのだが、フェンダーのラインがうまく形成されているため、じつにバランスがいいのだ。
フェンダーも、もちろん完全なるワンオフ。プリウスのボディラインを考慮し、純正フェンダーのプレスラインを踏襲したり、ボトムを絞り込ませるなど、ベストなカタチを作り上げた。
また、ホイールはP.C.D.変換させて「クレンツェ」のワイドリム(F19×9.5・-27/R19×11.5・-45)をセット。ディスクカラーは、ボディ同色にアレンジした。
ドアミラーを取り外し、変わりにワンオフステーとカメラを取り付け。側面後方の映像は、ダッシュボード端のモニターに映し出されるという、未来的なサイドミラーレス化を実践した。
デミオの純正ヘッドライトを内蔵したヘッドライトも注目。
LEDヘッドライトの冷却効果を高めるファンを増設したり、ウインカーなどは角型アクリルで個性的に成型するなど、オリジナリティも半端なし。
ダッシュボードやドア内張りはフェイスマスク、天井にはウェットスーツというレアな素材を使用した内装の張り替え。
聞けば、オーナーの”CHOCOMOさん”は生地関係のお仕事。なるほどです。
もちろんトランクオーディオも完全自作。
他にもレクサスCT用のエンジンヘッドカバーの流用や、これまた刺激的なカラーリングを施したエンジンルームなど、すべて抜かりのないビジュアルで我々を楽しませてくれた。
まさに、個性的なプリウスオーナーの集まりといえる「Belief」。彼らの作品群は、カスタムの要となる「足し算」と「引き算」をバランスよく組み合わせていた。
単に派手なだけではなく、単にシンプルなだけでもない。これぞセンスとも言うべき、クルマ全体から溢れ出るオーラを感じ取ることができた。