ガス充填が症状を悪化するケースもある
専門家の修理が必要なエアコントラブル
猛暑日続きで、日本列島の不快指数はレッドゾーン。
さすがにエアコンなしのカーライフは考えられないわけで、トラブルになってしまうとサスガに辛い。「エアコンを入れても冷えにくい」と感じたら、早めの点検がオススメなのだが、自分でチェックできるケースもある。
エアコンの効きが悪い場合、冷媒ガス(エアコンガス)が不足、もしくは抜けているケースが多く、ガソリンスタンドなどで無料点検を勧められることも珍しくない。
このとき、どこをチェックしているかというと、エンジンルームのリキッドタンクのサイトグラスという円形の”窓”だ。
【エアコンガスが不足している場合】
まずはエンジンをかけて、エアコンを風量&冷房MAXでON。
さきほどのサイトグラスを覗いて、透明の液体が流れている状態ならば正常。下の写真のように細かい気泡が勢いよく流れている場合(白濁したような感じ)は、ガス不足(画面右)。逆に気泡がまったく見えなければ過充填ということが考えられる。
◎冷媒ガスの充填:3000〜5000円
【エアコンガスが漏れている場合】
あくまでも目安だけど、簡易な点検で冷媒ガスの状態はチェック可能。
しかし、”ガスの洩れ”まではわからないままに充填されることがあるわけで、逆に過充填も少なくない。したがって、安易な充填は、さらに症状を悪化させる可能性もあるのだ。
そもそも、正常ならば構造上ガスが抜けること自体ありえないので、ガス漏れ箇所を放置したまま、補充するのは応急処置としてもおすすめできない。