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自動車のシートを交換すると運転感覚が変わるって本当?

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)

  • シート選び、バケットシート、レカロ、ブリッド

疲労感の減少やドライビングの向上
いいシートにはメリットが多し

シート調整は立派なチューニングで、レーシングカーのセッティングも身体にあったシート作りからはじまるぐらいだ。新車ができて、微調整を繰り返し、ドライバーにピタッとフィットするシートが完成するのに3レースぐらいかかるとも言われており、F1でも多い人はシーズン中に10個もシートを作り直す人がいるほど、プロの世界では「シート」が重要視されている。

なぜ、それほどシートが重要かというと、クルマの司令塔はドライバーであり、そのドライバーの体内座標軸が正確に定まらないと、的確なコントロールが望めないからだ。シート選び、バケットシート、レカロ、ブリッド

これは市販車にも同じことが言えて、自分の体形に合った、ホールド性のいいシートに交換すると、クルマの動きが正確に読み取れて、操作も的確になる。すなわちワンランク上の走りができるようになる。

いいシートに座ると力みが抜けて、疲れなくなり、リラックスできるため長距離運転もラク。いいポジションがとれて、手足が自由にしなやかに動かせ、腰がきちんとホールドされて、上半身が横Gで振られないシートがあって、はじめて人車一体の走りが可能になるのだ。シート選び、バケットシート、レカロ、ブリッド

最近は純正シートのクオリティもかなりレベルがアップしているが、スポーツドライビングを楽しむのなら、やはり専用のバケットシートやセミバケットシートには敵わない。

いいシートの条件シート選び、バケットシート、レカロ、ブリッド

◎体型にあっていること
◎サイド、ショルダー、太腿などのホールド性が優れていること
◎シート本体、シートレール、取り付け剛性などが高いこと

スポーツ性を重視すれば、カーボンやFRPで一体成型されたバケットシートが理想だが、クッション性も乏しいし、ホールド性がいい分、圧迫感もある。あとは乗降性が悪くなるというデメリットも……。

スポーツ性と実用性、機能性も、となるとリクライニング機能のついたセミバケットタイプがいいだろう。できれば、背もたれの角度はダイヤル式で無段階で調整できるもので、背もたれのフレームにもSバネだけではなく、きちんと一枚板(バックパネル)が入った、剛性の高いシートがオススメ。さらに、ウレタンの質(密度)にもこだわりたいところ。シート選び、バケットシート、レカロ、ブリッド

いいシートは、少々値段も張ってしまうが、それだけの価値はある。

運転中になんだか座りなおしたくなるようなシートでは、運転にも集中できないし、疲労度も増すので、こうしたシートに乗っている人はシート交換を検討してみてはいかがだろう。

実際、優れたシートに交換するだけで、スポーツドライビングのコツのようなものが掴めてくるもの。シート本体は他のクルマにも流用でき、クルマを買い替えても継続して使用できるので、高価であっても投資する価値は十分あるはず。

重要なハンドリングパーツのひとつとして、シートを見直してみてはいかが?

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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