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SUPER GTドライバー「松田次生」が愛車でドリフト競技を走行

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

自らドリフトを体験してドライバー目線で
土屋圭市とともにドリフトキングダムを審査

11月3〜4日の栃木県・日光サーキットで、ドリフトイベント「ドリフトキングダム」最終戦が行われた。
2011年にスタートし6年にわたって開催された「ドリフトマッスル」が昨年終了し、その後を継いで生まれたのが今シーズン初開催の「ドリフトキングダム」だ。
審査委員長はドリキンこと土屋圭市氏(下写真・中央)がドリフトマッスルから引き続き務める。そして、もう一人の審査員としてSUPER GT・GT500クラスに参戦する松田次生選手(同左)が参加している。

松田次生選手といえば、GT500クラスのNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rを駆る、まさに日産系のエースドライバーである。その松田選手が、ドリフトキングダムの各大会(今シーズンはGTテストなどがあって欠場もあり)に足を運んで審査を行っている。

主に担当する審査内容は、ライン(ドリフト車両のコース内での位置など)や姿勢(ドリフトアングルなど)。
その審査は的確で、時には現役ドライバー目線でのドライバー心理やマシンのセットアップなどのコメントにも切り込んでいる。
が、それでも松田選手に対し「トップGTドライバーというのはわかるけど、そのGTドライバーがドリフトをわかるの?」という疑問が湧く向きも多いだろう。それはドリフトキングダムの参戦者や来場者も同じ。

そのようなことから、今シーズン最終戦となる日光サーキットで、プロクラスの決勝が行われる11月3日(土・祝)にドリフトキングダムの選手と来場者の前で、松田次生選手が単走と追走を披露する機会が設けられた。

松田選手が持ち込んだのは、つい最近手に入れたという日産S15型シルビア。
それまでは、日産C35型ローレル(MT換装)をドリフト仕様にして練習に使用していた。現在は、日産スカイライン(ER34)も所有しており、自身が最初にドリフトをやったのがS15シルビアだったということで、たまたま安く販売されていたドリフト仕様の車両を購入(ローレルは売却)したという。

会場には、ドリフトキングダムのファンはもちろん、SUPER GTで松田選手を応援している熱心なファンも来場。場内では松田選手とそのプライベートカーの2ショットの撮影タイムがなんどか展開された。

このシルビアには、クラッチやデフはニスモ製、そしてタービンはHKSを装着。ダンパーはDG-5を入れているという。
「ニスモの鍛造ピストンとか入れたいんですけど予算がないんで」ということで、エンジンの出力は380ps程度で、ほどほどに壊れない仕様だという。
忙しくてドリフトの練習もままならないということで、半月ほど前に岡山の備北サーキットに練習走行をしに行ったのがほぼ初乗車という状況。

まずは単走のデモンストレーションラン。プロクラスの単走セッションが終了した後に、松田選手にもウォームアップと2本の単走の時間が設けられた。1本目は失敗したものの、なんとか2本目をまとめて、面目躍如。
そしてプロクラスの決勝追走が終了した後の松田選手の追走デモランでは、この日の勝者である中村直樹選手の胸を借りるということで2本の追走セッションを行った。なお、松田選手は先行のみで後追いはナシとなっていた。

備北では「フィーリングもよかった」のだが、今回、ほぼ初走行に近いという日光サーキットに持ち込んだところ、ノーマルのギヤのファイナルがコースに合っていないため、ドリフト走行させるのに苦労した様子であった。

大勢が見守る中で、きっちりスタートからゴールまでミスなく走る必要のある、まさに一本勝負のドリフトだ。
この日の走行は「GTの予選よりも緊張した」という松田選手。実は朝のフリー走行の時に、土屋審査委員長に「クルマ壊れたんでって言って、デモランを辞めさせてもらおうか」と思っていたという。
「でも、何とか乗り切りました。GT500クラスのマシンではこんなことはできないですからね、すごくいい経験をさせていただきました」とコメントしてくれた。

「タイヤ流れた時に速く走る、天候が悪くなった時にちゃんと走るということで、最近は多くのGTドライバーがドリフトをやっているよ」と土屋審査員長もいう通り、ドリフトを練習に取り込む選手も少なからずいる。今回のドリフトキングダムでもチャレンジクラスに、GT300ドライバーの久保凜太郎選手や井口卓人選手の参戦があった。

今のところ来シーズンに松田選手のドリフト・デモンストレーション走行を行う予定はない。しかし、リクエストがあれば応えてくれそうな雰囲気もある。また、来年以降も他のGTドライバーの参戦の可能性もありそうだ。ドリフトイベントから目を離せそうにない。

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