クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • ワークスチーム
  • メーカー直系チューニング車両? 新車で買える「コンプリートカー」とは
ワークスチーム
share:

メーカー直系チューニング車両? 新車で買える「コンプリートカー」とは

投稿日:

TEXT: 山本晋也  PHOTO: Auto Messe Web編集部

カスタム済みの状態で販売されているクルマのこと

「コンプリート」というのは、「完全な」、「完成する」という意味の言葉。つまり、「コンプリートカー」というのは「完成されたクルマ」を意味する。通常、市販されているクルマも「完成車検査」を受けているわけだから完成されていることには違いないのだが、一般に「コンプリートカー」と呼ぶときはチューナーやビルダーの意思が入って「完成した状態」を示すことが多い。

新車ベースであれば、エンジンから手が入っていることもあるし、サスペンションやホイールをオリジナルパーツとしていることは当然で、エアロパーツを装着していることもコンプリートカーには期待される要素だ。もちろん、エアロパーツなどの外観チューンだけのコンプリートカーもあれば、エンジンまで手を加えた仕様までさまざまだ。

「コンプリートカー」という言葉の響きから、メーカー直系チューナーやビルダーが、新車ベースで作っているクルマを想像しがちだが、上質な中古車をベースにしたコンプリートカーというのも存在している。

たとえば、2004年にNISMOが限定20台で販売した伝説のコンプリートカー「NISMO R34GT-R Z-tune」は、その年からもわかるように日産R34型スカイラインGT-Rの極上中古車をベースに作られたコンプリートカーだった。また、このようにメーカー直系の組織でなくとも、大幅に改造したクルマをある程度の保証をつけ、一定の仕様で販売する場合にはコンプリートカーと呼ぶことが多い。キャンピングカー・カテゴリーは、そうしたコンプリートカーが中心だ。

新車でいえば、日産がオーテックやNISMO、トヨタがGAZOO Racing、ホンダはモデューロという各社の直系ブランドによりコンプリートカーを展開しているのが目立つ。一見するとカタログモデルのように思えるが、コンプリートカーの特徴は、その仕様で型式をとっていないので、ナンバーをつけるときに車両検査が必要になる。

カタログなどを注意深く読んでいくと「この車両には持ち込み検査が必要です」といった文面があるが、いわゆるメーカー製の新車のように書類だけではナンバーをつけることができないのだ。持ち込み検査であることはコンプリートカーであることの証明といえるかもしれない。

すべて表示

 

 

 

 

 

 

ranking

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

ranking

AMW SPECIAL CONTENTS