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プロに聞く! レーシングドライバーがいう「タイヤの限界」とは

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: 澤圭太/Auto Messe Web編集部

タイヤのグリップ力を感じ取ることが重要

 モータースポーツや、スポーツドライビングの世界では「タイヤの限界を感じて」とか「タイヤの限界を使う」といった表現をよく耳にする。この「タイヤの限界」というのは、いったいどのようなものなのか。プロのレーシングドライバーに訊いてみた。答えてくれたのは、澤 圭太選手。

 澤選手は2016年から、フェラーリ458、フェラーリ488で、FIA 世界耐久選手権に出場し、2016~2018年にはル・マン24時間レースも参戦。同時に一般ドライバー向けのドライビングレッスン「ワンスマ」(ワンデースマイル)のイベントを、年間で70~80回も開催するドラテクコーチングのプロでもある。

タイヤの限界=タイヤのグリップ力

「タイヤの限界と聞くと、スリップサインが出たり、ゴムにひびが入ったりという、いわゆる寿命を指すこともありますが、ドライビング用語で『タイヤの限界』という場合は、いわゆるタイヤのグリップ力のこと。タイヤのグリップ力には”限り”があって、アクセルを踏み過ぎればホイールスピンをし、ブレーキもタイヤのグリップ力以上の制動力を求めると、ABSが働くか、タイヤがロックします。コーナリングでも、ある速度、ある舵角までは問題なく曲がってくれるが、タイヤのグリップ力を超えると、ハンドルを切っても曲がらなくなりますよね」。

 簡単にいえばタイヤの限界は、タイヤの運動性能を発揮できるギリギリの一線のことである。

 続けて「それ以上の加速、減速、コーナリングの仕事をさせようとすると、タイヤがスリップしはじめるため、そのスリップ寸前がタイヤの限界だと思ってください。タイヤのグリップ力は、タイヤと路面の摩擦係数とタイヤにかかる荷重によって変化し、タイヤの発熱量にも左右されます。それらの条件を加味して、タイヤがスリップする手前=一番タイヤが仕事をしてくれる領域を過不足なく使って、タイムを出すのがレーシングドライバーの仕事ですね」。

 せっかくなのでスポーツドライビングを楽しむときに、タイヤの限界を感じるためのコツも教えてもらおう。

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