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トヨタ車を抜いて日産セレナとノートの販売台数が1位になった理由

投稿日:

TEXT: 山本晋也

電動車追加でノートが登録車販売台数トップ!

 2018年、登録車(軽自動車の除く)の販売台数ランキングにおいて年間トップとなったのは日産ノート(13万6324台/年)だ。その勢いは2019年になっても止まらず、1月の販売ランキングでは日産のノートとセレナがワンツーとなった。販売台数は、ノートが1万1448台、セレナが1万110台。3位のトヨタ・アクアが8875台だから圧倒的な支持を集めているといえる。

 セレナについても、2018年暦年での販売台数は9万9865台で登録車の4位、もちろんミニバンとしてはトップだ。ノート、セレナともに「e-POWER」と呼ばれるシリーズハイブリッドのパワートレインを載せた電動車を追加ラインアップしたことが、こうした支持につながっているのは間違いないだろう。

 なにしろノートは、マイナーチェンジでe-POWERを載せるまではアクアやホンダ・フィットといったライバルの後塵を拝していたのだから。ちなみに、ノートにe-POWERが登場する以前の2015年暦年での販売台数は9万7995台だった。

 セレナについてもe-POWER登場(2018年3月)以前は、ライバルのトヨタ・ヴォクシーに先行されていた。2017年の販売台数は8万4433台に過ぎなかった。それが2018年には年間で9万9865台となっている。前年比18.3%増しというのは驚く。

 とはいえ、同クラスのミニバン全体のセールス状況を見ていくと、状況が異なっていることがわかる。トヨタのミニバン三兄弟であるノア(2018年暦年で5万6719台)とヴォクシー(同9万759台)、エスクァイア(4万224台)を合計すると18万7702台で、セレナの倍近い。もっとも、トヨタの販売店は全国で5000店弱であり、2000店強の日産に対して倍近いのは当たり前の話といえるし、単純に店舗数から逆算すると、やはりセレナは支持されているとも考えられる。

 

車種別販売台数では種類の多いトヨタが不利

 販売チャネルに合わせてモデルを多様化しないといけないトヨタの事情もあるが、リソースを集中すべき時期になっているとも感じられる。トヨタが販売チャネルの整理・統合を進めているのは、そうした実情がじわじわと影響しているからだろう。

 

 そうした事情はコンパクトカーでも同様だ。たしかにノートがトップに立ったことはe-POWERが評価されたからだろう。ノートはハイブリッド(e-POWER)とガソリンエンジンが共存している。

 しかし、トヨタのコンパクトカーカテゴリーでは、ハイブリッドがアクアとヴィッツ、エンジン車はヴィッツのみとなっているし、ヴィッツについては販売チャネルも限定されている。これらのモデルを統合して、トヨタの全販売チャネルにて販売するようにすれば、日産陣営もうかうかしていられないだろう。

 

ノートの販売台数は前年同月比を下回る

 ただし、日産と同規模の店舗数であるホンダのコンパクトカー、フィット(エンジン車とハイブリッドを設定)の2018年暦年での販売台数が9万720台であったことを考えると、ノートが市場から高く評価されていることは疑う余地もない。

 

 そんなノートだが、2018年の販売台数前年比は98.1%と若干だが減っている。e-POWERに4WDを追加するなど、しっかりニーズを満たす改良をしているが、フェイスリフト級のビッグマイナーチェンジなどのテコ入れが必要なのかもしれない。

※いずれも販売台数は自販連調べ

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