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筑波1分2秒台の激速マシン! ブリッツのシビック・タイプRは街中でも乗りやすい

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

ECU&吸排気チューンで360psを発生、
チューニングメーカーの巧みな調律とは

7代目となるホンダ シビック・タイプR(FK8)をチューニングパーツメーカーの「ブリッツ」がコーディネイト。吸排気系や足まわりのパーツ開発はほぼ終了し、まもなくリリースが開始される見込みだ。ブーストアップ仕様ながら筑波サーキットを1分2秒台でラップする俊足マシンは、大阪オートメッセ2019で展示されて大いに注目を集めた。

 2017年にデビューしたFK8シビック・タイプR。ニュルブルクリンクでFF車の世界最速タイムを樹立し、ポテンシャルの高さを世界に知らしめたのは記憶に新しい。そんな逸材をブリッツが放っておくワケがなく、着々とパーツ開発を進めていたが、ついに正式なリリース時期が近付いてきた。

 最大のポイントは『チューニングECU』。純正タービンのままブーストを1.7キロまでアップし、最大出力は約360psを発生。高回転のパンチや低速トルクもノーマルと桁違いの力強さで、かつピーキーすぎずストリートでも扱いやすいようにセッティングされている。

 また、吸気系は歴代のタイプRと同じく、ノーマルが非常によくできているため、単にエアクリーナーを装着するくらいでは、大幅なパワーアップは期待できないと考えた。そこで3方向からフレッシュな空気を取り入れるインダクションボックスを開発し、その内部にむき出しのエアクリーナーを装着。マフラーは東京オートサロンで発表された、『ニュルスペック・カスタムエディション』をセットした。テール部分にチタン/ステンレス/カーボンレッドの3色を用意し、マフラー交換後に変更することができ、性能アップと同時にドレスアップまで楽しめる仕掛けを投入。後方への突出幅も調整できるため、社外エアロのサイズに合わせセッティングできるのも嬉しいところだ。

 さらにインタークーラーやオイルクーラーも開発中で、まずは純正タービンの能力を完全に使い切ることが目標とか。そして、もうひとつのポイントは足まわり。車高調整式サスペンションの『ダンパーZZR』は減衰力が前後32段調整/全長調整式/キャンバー調整式という、セッティング幅の広さが強み。スプリングのバネレートはフロント12kg/リヤ10kgで、組み合わせるタイヤはハイグリップラジアルのダンロップ『ディレッツァZIII』を履かせる。

 エクステリアは純正がタイプRらしいアグレッシブなデザインなので、あえて小ぶりなサイズのエアロパーツにとどめた。少し前方に突出させた『フロントリップスポイラー』と、マフラーとリヤバンパーの間に装着する『リヤアタッチメント』で、サイドステップはノーマルを塗り分けただけとのこと。

 冒頭でも書いたとおり筑波サーキットのラップタイムは1分2秒台、それでいてストリートでは快適性も損なわない優等生だ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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