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NASCARトラックシリーズ第3戦 服部監督が率いる「HREチーム」は痛恨のリタイア

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

第2ステージに水温・油温のトラブル発生

 アメリカのストックカーレース「NASCAR(ナスカー)」の3大カテゴリーの一つ「2019NASCAR Gander OutdoorsTruckシリーズ」。開幕3連戦の第3戦「THE STAR LAS VEGAS 200ULTIMATE」が3月1日(金)、ネバダ州にあるラスベガス・モータースピードウェイ(以下ラスベガス)で開催となった。

 同シリーズの昨年のチャンピオンチーム「Hattori Racing Enterprises(HRE)」を率いる服部茂章氏は、NASCAR唯一の日本人オーナー。今季は、若手ドライバーAustin Hill(オースティン・ヒル)選手を起用している。今シーズンは、3連戦というタイトなスケジュールでスタート。しかし、HREの16号車は開幕戦優勝、第2戦は7位という好結果を残し、ランキング2位でラスベガス入りをした。

 そんな16号車「A&D WELDINGTOYOTA TUNDRA」は、A&D WELDINGがメインスポンサーとなったカラーリングで登場。1983年に設立された鉄鋼会社であるA&D WELDINGの本拠は、オースティン選手の出身地でもあるジョージア州・ウィンストンだ。

 ラスベガスのコースは、1周1.5マイル(2.41km)のインターミディエイトオーバルコース。ターンはアウト側に行くにつれてバンク角が深くなるプログレッシブバンクで、バンク角は最大20度となる。このオーバルコースを130周(レース距離は約320km)するのだ。

 レースは2月28日(木)に2本のフリー走行、そして3月1日(金)に予選と決勝が行なわれた。HREの16号車はフリー走行1回目は14番手、2回目は10番手と、徐々に調子を上げていく。翌日夕方5時からの予選では、6番手まで順位を上げ、午後9時にスタートする決勝レースでの期待はさらに高まった。

 まず、30周で行なう第1ステージでは、きっちりとスタートダッシュを決めて4番手にポジションアップ。ラップタイムも良く順調に周回を重ねていくが、オースティン選手からは水温と油温が高温になってきているという報告がチームに入る。しかし、大きな異常も見られず、第1ステージは3位でフィニッシュし、8ポイントを獲得した。

 ここでピットインした16号車に、右側2本のタイヤ交換と給油とともにエンジンの温度を下げるためグリル部分の開口部を調整して再びコースイン。38周目、6番手から第2ステージがリスタートする。しかし、再び16号車のエンジン温度が上昇し、チームはオースティン選手にペースダウンを指示。結果、8位で第2ステージを終了した。

 このステージコーションでのピットインでは、再度グリルの開口部の調整とエンジンルーム内部の確認を実施。67周目にスタートした最終ステージは、13番手からの追い上げとなった。オースティン選手はリスタートから前車をパスしていき、71周目には8番手までポジションアップしたのだが、ここで油水温がさらに上昇し緊急のピットイン。

 チームはマシンの本格的な修理が必要と判断し、16号車をガレージに移動。懸命にマシントラブルの原因を探った結果、エンジン内部の破損が判明し、残念ながらレース続行は不可能と判断。82周でリタイアとなってしまった。レースは、51号車トヨタ・タンドラを駆るカイル・ブッシュ(Joe Gibbs Racing)が勝利した。

「2019NASCAR Gander OutdoorsTruckシリーズ」の第4戦は、3週間後の3月23日(土)、1周0.526マイル(約847m)のマーティンズビル・スピードウェイ(ヴァージニア州)で開催されるショートオーバル戦となる。

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