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満足感の高い「サーキット走行会」を選ぶポイントとは

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TEXT: 斎藤 聡  PHOTO: 『Auto Messe Web編集部』

コスパは走行時間だけでは判断できない

「サーキット走行会(以下走行会)」とは一般的に、主催者がサーキットなどを貸し切って参加者を集い、JAFの競技ライセンスがなくても安全に走りを楽しむことができるイベント。使用するコースは、サーキット以外にや舗装コース、ダートコースなど様々な形態があります。そんな数あるイベントの中から、良い走行会を判断することは難しいと思います。

 では、どんな走行会が良さそうかとあえて言うならば、参加費用に対しての走行時間がひとつの目安。ただ、走行時間だけでなく、インストラクターによる走り方のアドバイスや同乗走行の時間が設けられていることもあります。つまり、一概に走行時間がコストパフォーマンスの良し悪しとも言えないのです。

 走行会のインストラクターを長くやっている私の経験からすると、主催者側が大切にすべきものは安全性。複数のクルマが走るわけですから、絶対の安全はありませんが、危険な要素をなくしていく努力を主催者は常に心がけています。

走る楽しさと安全性の両立したプログラム

 安全性を確保するために様々な方法が考えられます。上級者限定の走行会や初心者をターゲットにした走行会といった感じで、ある程度レベルの調整を行なうのも有効なやり方。もちろん時間で区切って走行枠を分けるのもいい方法だと思います。あるいは先導走行を行なってライン取りや、コーナーごとの攻略ポイントを解説していくやり方もあります。

 主催者側からすれば、安全を重視するのは当然ですが、あまりガチガチにやってしまうと、楽しさや参加者の走行の工夫の余地がなくなってしまい、走行が面白くなくなってしまうので、どのあたりに着地点を置くかという、ある種の見切りも必要になってきます。

 ある程度回数を重ね、事故なく円滑な運営ができてくると、そのあたりいいバランスの雰囲気がある走行会もでき上がっていると思います。

 参加する人は、プログラムを見ながら、そんな主催者の意図を推測することが大切でしょう。初心者はそのような勘は働きませんから、いきなり見ず知らずの走行会に参加することもあり得ます。もし友達が参加している走行会があるのでしたら、内容を聞いたうえで、初めの数回は一緒に連れていってもらうのがいいでしょう。

自分の経験レベルに合わせた走行会を選ぶ

 個人的にあまり積極的に行きたくない要件を上げておきます。

  • トータルの走行時間が料金のわりに短い
  • 1回の走行枠の走行台数が多すぎる
  • 上級者と初心者が混走している

などが考えられます。

 もちろん例外もありますから、必ずこれがダメということはありませんが、初心者に親切な走行会に出会えると、走るのがグッと楽しくなります。速くなる、うまくなるはその後です。

 それから初心者の心得として、サーキットなどのコースレイアウトは覚えておいた方がいいと思います。少なくとも次が右コーナーなのか左コーナーなのか、くらいは覚えておかないと、コースレイアウトを覚えたときには走行会が終わエっていたなんてことになりかねません。いや大げさでなく…。

 サーキットを速く走れるということは、慣れも大きな要素を占めているのです。慣れとはコースを覚えるポイントをよく知っている、ということでもあります。ただ右に曲がっているというだけではなく、どこからどんなふうに曲がっているか、縁石の形や高さは、路面の傾斜(カント)はどうなっているのか、それを加味したうえで走行ラインはどう取っていくべきか……といったことが経験を積むにしたがって素早く認識できるようになるのです。

 コースレイアウトも知りません、アウト・イン・アウトって何ですかといった、初心者というよりはさらに何も知らないという状態で行くと、逆に主催者に迷惑をかけるかもしれません。一緒に走行会で走る人にも迷惑が掛かります。

 今ならネットで大抵のことは調べられますから、コースレイアウトからドライビングテクニックなど、ある程度の予備知識は持っていたほうがいいと思います。

 走行会は決して安全ではありません、だからこそ走行会のルールやマナーが大切になってくるのです。そうすることによって、クルマを走らせる楽しさは増します。

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