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外した純正シートはどうする? 処分しない時の有効活用術とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)

家庭やオフィスで二次利用に使ってみる

 スポーツカーのシートとはいえ、純正はやはり街乗り優先。スポーツ走行を主目的とするならば、ホールド性を追求した社外品(バケットシート)に交換したい。そこで頭を悩ませるのが外した純正シートの処分。保管か廃棄が一般的だが、モノによっては思わぬ高値で売却できたり、室内用として再利用したくなる純正シートもある。

 チューニングやドレスアップを楽しむうえで、取り外した純正パーツの取り扱いは常に悩みのタネだ。特にシートは重量もサイズも大きいし、その後の使い道も思い浮かばない。そこで最初に迫られるのは保管か廃棄かの二択だろう。

 保管に関してはスペースの問題がなければカンタン。クルマを乗り換えるときに取り外した純正シートを戻してもいいし、ごくたまにしか本格的なスポーツ走行をしないのならば、多少の手間はあれど普段は純正という手もある。

 また、予算が許すならばレンタル倉庫を契約し、スペアタイヤなどと一緒に収納するのもいいし、使わないと割り切るならば廃棄が早い。自治体よって差はあるかもしれないが、クルマの部品は家庭ゴミとして扱われず、専門業者に回収を依頼もしくは持ち込むのが一般的だ。いずれにせよ無料では引き取ってもらえず、処分料を支払う可能性も高い。では、逆に販売する方法はないものか。

 思い付くのはインターネットのオークションだが、よほどのモノでない限り、純正シートを欲しがる人が多いとは思えない。何らかの事情で必要だとしても、高値で売れる可能性は限りなく低いわけだ。例外はクラシックカーなどオリジナルのシートが入手しにくい場合、もうひとつは純正シートがレカロ製などで希少性やブランド品であったケースだ。

 車種によっては上級グレードや限定モデルで、レカロのシートを純正採用している場合。人間工学に基づいて設計されたクオリティは説明するまでもないし、専用の生地を使ったりステッチのカラーが異なるなど、市販モデルと何かしら差別化されているケースも少なくない。

 要は純正シートのように二束三文になりにくいだけじゃなく、時と場合によってはお宝に化ける可能性も秘めているわけだ。また、最近では「ブリッド」がリビングルームで使える専用シートスタンドを発売。レカロに代表される高性能シートであれば加工して、OAチェアやソファーに転用するのも面白い。製作してくれる業者は探せば見つかるし、レカロに限らず自動車のシートは多かれ少なかれ、長時間に渡って着座した際の疲労軽減を考慮している。

 つまり、オフィス用や家庭用としての条件を十分に満たし、シートによっては見た目や雰囲気も独特で新鮮なのだ。文字どおりお荷物にしかなっていない純正シート、そんな方法で再利用を考えてみてはどうだろうか。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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