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基本構造は100年間以上不変!エアロデザインで進化するワイパーブレード

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: Auto Messe Web編集部

安定した拭き取り性能を誇る

 クルマの装備で、ウインドウの水滴を除去する装備としてワイパーに代わるものは登場していない。ブレードに付いたゴムで水分を拭き取るという基本動作は、ワイパーが登場してから100年以上経過した今でも同じなのだ。しかし、ここ10年くらいでワイパーブレードもエアロタイプと呼ばれる、空力で拭き取り性能を高めたものが採用されている。

 昔のワイパーは、高速域で浮き上がってしまいビビリや拭き取り不良といったことがよくあった。速度域は車種によって異なるが、風向きによっては低速走行でも起きていたのだ。そんな対策として80年代くらいから、ワイパーに装着するディフレクターという後付けパーツやエアロタイプというフィン付きが販売された。現在も、ワイパーのアーム部分の整流効果を狙った商品は販売されており、カー量販店でも人気のアイテムとなっている。

 そんなワイパーにこだわったのがヨーロッパ車。フラットワイパーなど呼び方はさまざまあるが、ゴムをウインドウの湾曲に押し付けるパンタグラフを持たないタイプだ。古いタイプのトパンタグラフタイプ(トーナメント式)のワイパーは、支点の圧力が高いためウインドウ全体にかかる力にバラつきが起きやすく、風が溜まるのが原因で高速走行では浮き上がってしまう現象があった。欧州車メーカーは、その部分を梯子状にして空気溜まりをなくす工夫を行なったのだ。

 フラットワイパーは、そもそも空気溜りとなるパンタグラフが存在しない代わりに、フロントウインドウに当たる空気をフィンが受け止めて押し付けるような形状。つまり、速度が高まれば押し付ける力が強くなり、拭き取り性能を落とさずに済むわけだ。高速道路の多いヨーロッパらしいところだろう。

 もちろん国産車のワイパーも進化をしている。フラットワイパーではないが、パンタグラフの部分を覆うプラスチックのカバーに、空力性能を与えたデザインを採用。空気がワイパーに入り込むのを抑制するだけでなく、フロントウインドウにゴムを押し付けるような形状になっている。

 シンプルな構造ではあるが、静かに進化を遂げるワイパー。果たして、フロントウインドウの水滴や汚れを除去する新技術は登場するのだろうか。

【詳しくはこちら】

取材協力:オートエクゼ
https://www.autoexe.co.jp

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