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キャンピングカーはどちらがオトク?ガソリン車とディーゼル車で選ぶ基準とは

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TEXT: 牛島義之  PHOTO: 『Auto Messe Web編集部』

主力車はガソリン車とディーゼル車が選べる

 キャンピングカーを購入する際にはベース車両がバンタイプかトラックタイプかという「バンコンか、キャブコンか」や「トイレはいるか、いらないか」など、選択を迫られるシーンがいくつも出てきます。そんな頭を悩ます選択のひとつに「ガソリン車か、ディーゼル車か」があります。

 それぞれにメリットとデメリットがありますので、自分の思い描くキャンピングカーライフにマッチするキャンピングカーを選ぶ参考になるよう、ガソリン車とディーゼル車の特徴を紹介していきましょう。

 キャンピングカーには様々なベース車両が使われていますが、すべてのモデルにガソリン車とディーゼル車があるわけではありません。

 国産キャンピングカーの場合、バンコンなら「トヨタ・ハイエース」や「日産・キャラバン」をベース車両としたモデル、キャブコンなら「トヨタ・カムロード」をベース車両としたモデルが、ガソリン車とディーゼル車が選べる代表的なものとなります。

 では、欲しいキャンピングカーにガソリン車とディーゼル車がある場合、どのようなことを基準に選べばいいのでしょうか? 以下にそれぞれの特徴を挙げてみましたので、そのメリットとデメリットを見ていきましょう。

 

ディーゼル車に比べてガソリン車のほうが安い

 同じモデルでガソリン車とディーゼル車の価格を比較してみると、ずいぶん違うことがわかります。トヨタ・カムロードをベースとしたキャブコンとトヨタ・ハイエースをベースとしたバンコンで、それぞれ価格を比較してみると……

■カムロードベースのキャブコン

ビルダー

ガソリン車

ディーゼル車

差額

A社

約790万円

約850万円

約60万円

B社

約600万円

約650万円

約50万円

C社

約830万円

約880万円

約50万円

■ハイエースベースのバンコン

ビルダー

ガソリン車

ディーゼル車

差額

D社

約500万円

約550万円

約50万円

E社

約420万円

約480万円

約60万円

F社

約470万円

約510万円

約40万円

 キャブコンとバンコン、ともにディーゼル車に比べてガソリン車のほうが、おおよそ50万円ほど安いことがわかります。購入費用をできるだけ抑えたいという人は、ガソリン車のほうがいいかもしれません。

 

燃料代を考えたらディーゼル車のほうがお得

 ガソリン車とディーゼル車では、使う燃料の価格も違えば、燃費も違ってきます。では燃料代にはどのくらいの違いがあるのでしょう? カムロードで比較してみましょう。

 2019年2月のガソリン価格は全国平均で139.5円/L、軽油の場合は120.3円/Lとなります。そしてカムロードの燃費は、ガソリン車が8.4km/L、ディーゼル車が11.2 km/Lとなります。

 1万km走行した場合にかかる燃料代を計算してみると……

・ガソリン車=1190L×139.5円=16万6005円

・ディーゼル車=900L×120.3円=10万8270円

 その差は5万7735円。ガソリン車のほうが5万8000円ほど高くなります。これはベース車両の燃費から計算した額となりますので、架装されたキャンピングカーは重量が重くなります。ですから燃料代はもう少し高くなりますが、おおよその価格差はこのようになります。

 

パワフルな走りはディーゼル車に軍配

 家具やキッチンなどを備えたキャンピングカーは、一般的なクルマに比べて重いのが特徴です。それを走らせるのですから、エンジンの性能としては大きなトルクが必要となってきます。

 カムロードの最大トルクは、ガソリン車が18.6kgm/4000rpm、ディーゼル車が30.6kgm/1200~3200rpm。ディーゼル車のほうがトルクが大きく、低回転で最大値を発生します。このトルクの太さで重いクルマをスムーズにクルマを発進させることができるし、上り坂でも力強い走りをしてくれるので、ストレスを感じることがありません。

 ただし、アメリカ製のモーターホームはガソリン車が主流ですが、搭載エンジンは排気量が6000cc以上もある大排気量。ですから、ガソリン車といえどもトルクも大きくて、パワフルな走りが楽しめます。

 

静粛性ではガソリン車、耐久性はディーゼル車

 トルクが大きく、上り坂でもパワフルに走れるディーゼル車ですが、エンジン音や振動が大きいのがデメリットとなります。それに比べてガソリン車は静粛性が高く、乗り心地はよくなります。

 ガソリンエンジンは、回転数が高いときに最大トルクを発生するので、高速走行時も快適に走ることができます。とくにバンコンの場合は乗り心地がより乗用車的になり、加速もスムーズです。

 ガソリン車の場合、エンジンの寿命が来るのは走行距離10万~15万kmといわれています。対するディーゼル車の場合は、その倍の約30万kmは走行するといわれています。

 ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンに比べて圧縮比が高く、爆発力が大きいことから丈夫な構造となっています。そんなエンジンの構造上の理由から、ディーゼル車は長持ちするといわれています。

 長い年月、愛着を持って大切に乗りたい人には、ディーゼル車が向いているということになります。

 

スタイルに合ったキャンピングカー選びを

 ガソリン車とディーゼル車の特徴をおさらいすると……

【ガソリン車の特徴】
メリット
・車両価格が安い
・静粛性が高い

デメリット
・燃料代が高い
・トルクが小さい
・耐久性が低い

【ディーゼル車の特徴】
メリット
・燃料代が安い
・トルクが大きい
・耐久性が高い

デメリット
・車両価格が高い
・エンジン音や振動が大きい

これらの特徴を覚えておいて、自分のスタイルに合ったキャンピングカー選びをしてください。

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