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トヨタのGAZOOってなに? 名前の由来とGRのラインアップに迫ってみた

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TEXT: 深田昌之  PHOTO: Auto Messe Web編集部

自動車メーカー直系のチューニングカー

 最近のトヨタはGR、GRMNといったスポーツシリーズを次々に投入してきているが、ブランドにどんな意味があるのか知っているのだろうか。今回は名称について簡単に整理してみたいと思う。

 そもそもGAZOOって何を意味するのだろう。発音はガズー。意味については、諸説あるが、インターネットが普及を始めた頃に中古車販売の展開をWEBサイト「GAZOO.com」という名前で展開したのが始まり。“画像”システムと呼んでいた仕組みを世間に告知するために、GA(画)ZOO(動物園)が語源となった造語だと言われている。

 また、2007年のニュルブルクリンク24時間レースにトヨタが参戦したときに、公式参戦ではなかった為にGAZOO Racingというチーム名称で参戦したことも有名なハナシ。今のGAZOO Racingの根源はここにあると言っても良いだろう。

 GAZOO Racingだが、これはトヨタ自動車が行った社内改革によって新設されたビジネスユニットのひとつで、正式名称は「GAZOO Racing Company」という。つまりGAZOO Racingとはトヨタの社内カンパニーの名称なのである。

 そして、GAZOO Racing Companyが手がけているのがトヨタのスポーツカーブランド「GR」の展開。「GRMN」「GR」「GR SPORT」という3つのグレードに分けられていて、これらの違いはカスタマイズのレベルだ(車種によってグレードの設定は異なる)。

 

大幅に性能アップした限定車「GRMN」

 上位クラスの「GRMN」は走りを追求したモデルとして位置づけられていて、エンジン制御、シャーシ、駆動系、サス、ブレーキ、ボディ剛性、エアロパーツなど、大幅な性能アップを図った作り込みが施される。

 GRMNにはiQ、ヴィッツ、86、マークXの4車種に限定車として設定されたものの、全車即完売という人気ぶりをみせた。現在、新車では手に入らない存在であり、また市販されてはいないものの、世界に2台のセンチュリーもある。

 ちなみに2019年1月に発売されたGRMN マークX(完売済)では、エアロパーツの装着、ボディ補強、サス、ブレーキ変更に加えミッションは6速MTに換装。エンジン本体はベース車と同じ仕様だがECUセッティングは変更。インテリアも専用の仕立てとなり、さらにメーカーオプションとしてカーボンルーフ化のメニューまで用意される特別なクルマだった。

 ただ、いろいろと手が入っているぶん車両本体価格は513万円という高額な設定に。いまや500万円クラスのクルマは珍しくはないが、マークX GRMNのベースになったマークX 350RDSは約385万円なので、約1.3倍ものアップ。

 86GRMNにいたってはベース車の約2倍の価格設定と、同一車種(エンジン型式も同じ)でこれだけ価格の差があるクルマはほかに存在しないはず。GRMNは、価格の面でも特別なクルマだったのだ。

 

普段使いもできる「GR」

 つぎに「GR」だがこれらはふだん使いもできる本格スポーツモデルという位置づけ。エンジン本体やECUはノーマルだが、走りの性能向上を求めてボディ剛性アップや駆動系のチューニングを施し、ザックス製ダンパーにローダウンサス、ブレーキ、タイヤ、ホイール、そして専用インテリア&エクステリアを採用する。

 現在は86とヴィッツにGRモデルを設定しているが、ヴィッツはパワーステアリング制御を専用チューニング版にしたり、CVTをSuper CVT-i(10速スポーツシーケンシャル+シフトマチック付き)にするなど、アフターパーツを使うチューニングでは触ることのできない部分もカスタマイズ。まさにメーカーチューンドと言える仕様になっているのだ。

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