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スポーツセダンの人気は健在!トヨタ・マークXオフ会で見えたクルマ感度の高さ

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TEXT: 深田昌之  PHOTO: 深田昌之

日本のクルマ社会を支えてきたマークIIの血筋

 昭和43(1968)年に登場したトヨタのコロナ マークIIの流れを受け継ぐのが現在のマークXだ。セダンの人気がいまひとつというこの時代であっても、50年を超える歴史をもつブランド。時代ごとの“流行りすたり”とは違う次元で根強い人気を保つクルマといってもいいだろう。

 しかし、その歴史も2019年12月でマークXの生産を終了することがトヨタから発表され、間もなく終焉を迎える。“未来永劫続くと思っていたモデルが消滅する”ということが自動車業界ではこれまでにもときどき起こってきた。マークII系のクルマは、どの時代も社会で頑張る世代を象徴する存在だっただけに、12月に大きな喪失感を感じる人は多いのではないだろうか。

 さて、今回はそのマークXのなかでも「G’s」というメーカーチューンド仕様という特別なクルマに乗るオーナーが集まる「G’s MARK Xオーナーズクラブ」全国オフ会にお邪魔して、ファンのさまざまな思いをお伺いした。なお、このオフ会は、G’s以外にGR SPORTやGRMNも参加OKとなっているものだった。

さらに追求するのは乗り心地向上のサス

 G’s MARK Xは専用エクステリアにサスペンションキットを装備し、ブレーキも大型化している。ホイールも専用設計の19インチとなり、さらにメンバーブレースやボディ溶接部のスポット増しなど手の混んだ作り込みが施されている。インテリアにも専用シートなどの手が入っている。このようなメーカーチューンド仕様なので、ノーマルでもカッコよくて走りもいい。

 それだけにあとから手を入れる部分はないのでは? と思うところもあったが、オーナーに話を伺っていくとある傾向が見えてきた。

 なお、エンジンは2.5リッターと3.5リッターがラインナップされているがノーマル。トランスミッションはATのみとなる。

 350台の限定車として発売されたマークX GRMNのみECUプログラムの変更が施される。さらにトランスミッションは6速MTのみの設定。ギヤ比の最適化も加わるので排気量は3.5リッターのNAのままだが、実質的な動力性能は向上している。

 まずはサスペンションだが、G’s MARK Xは標準状態がローダウン仕様なので、車高を落とすという考えからサスキットに換える人は意外と少ない印象だ。しかし、純正のサスペンションに対しては「堅い」という感想を持っている人が多かったので、乗り心地を改善するという理由からサスペンションキットの装着率は高かった。

 また、年齢層の高さ=カスタム経験値の高さでもあるで、サスキットではなくホイールの軽量化によるバネ下重量の軽減やタイヤの特性変更で乗り心地を改善しようとしている人もいた。ともあれノーマルの車高が低めに設定されているのでアルミホイールを交換だけでもスタイリッシュに決まっているのだった。

 

20世紀のいい味が残るクルマ「マークX」

 会場にいたオーナーにG’s MARK Xのいちばん好きなポイントを伺った。すると「顔つき」と答えた方が多く、購入のきっかけになったという意見もあった。そんなことからエクステリアは基本的に純正のままが多いという傾向だった。

 ただ、ワンポイントの変化をもたせ個性を際立たせたいという意味で、バンパーの下に取り付けるリップスポイラーを付ける人もいた。G’s MARK X用の商品がが市場にあるのかは未確認だが、オフ会参加者に選ばれていたのはローウェンとプロコンポジットの2ブランドがほとんど。リアは小振りなトランクスポイラー装着車が多かった。

 また、純正でボンネット先端にボディ同色のモールが付いているが、これを色違いの純正品に変えたり、オプションのカーボン調に変えたりするスタイルも目に付いた。

 マークXというとセダンの堅いイメージもあり、街で見かけるクルマのボディカラーは白や黒が多い。だが、趣味性が強いG’s MARK Xとなるとその状況は一変する。確かにオフ会でも白&黒率は高いが、シルバーメタリック、ダークレッドマイカ、ダークブルーマイカ、そしてアウェイクンイエローといったボディカラーのクルマが並び、カラフルな様相になっていた。

 このうち青メタリックや黄色のカラーは、同じくトヨタ往年のスポーティFRセダンとして人気があるアルテッツァにも設定されていたので、個人的には妙にしっくりするところもある。

 もし、これからG’s MARK Xの中古車を購入しようと思っているなら、白や黒の定番もいいが、せっかくの個性派モデルなので印象的なカラーを選ぶのもいいのではないだろうか。

 さて、最後に。前身のマークIIといえば20世紀を代表するクルマであり、20世紀を全開で生きてきたオジさん達から支持を得てきたクルマである。事実、1988年に登場した6代目80系マークIIは、月販3万台(チェイサー・クレスタを含む)といった驚異的な数字を記録した。そんなことから後継モデルとなったマークXにも20世紀的なアイコンが似合ったりする。

 それがサンルーフ、ドアバイザー、メッキナンバーフレームという3つのアイテムだろう。

 このうちサンルーフは開けるのではなくて「チルトアップ」にしている人が多かったが、これも20世紀人(?)にとって納得できるところではないのだろうか、と思えてならないオフ会だった。

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