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毒キノコにカタツムリ! 昭和のクルマ好きが使った旧車パーツの愛称5つ

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

見た目からイメージして呼んでいた

 自動車部品の名前は正式名の他に、見た目のイメージからユニークな呼び名がいくつかある。それらの中から、昔からクルママニアが使ってきたフレーズを5つピックアップしてみよう。

・タコ足

 タコ足とはエキゾーストマニホールドのこと。エンジンの各気筒の排気ポートから出てくる排ガスを1本に集合させる排気管。ポートから集合分までの長さは、気筒ごとにばらつきのない等長がベストで、そのパイプの長さを揃えるために、パイプがタコの足のように曲げられていることからタコ足と呼ばれている。

・毒キノコ

 毒キノコとはエアクリーナーBOXに入らない、チューニング用のむき出しのエアクリーナーのこと。ちょうどキノコの傘のようなカタチをしていて、集塵フィルターの色が緑、赤、青など派手目な色のものが多いため毒キノコ、もしくは単にキノコ型などと呼ばれている。

・カタツムリ

 カタツムリとは、ターボチャージャー本体の愛称。ターボチャージャーのハウジングの見た目は、まさにカタツムリにそっくり。自動車用のターボチャージャーだけでなく、空気や液体を送るためのポンプ類は、どれも似たような形をしているが、サイズ的にも目撃頻度からもカタツムリと呼ばれるのは、圧倒的にクルマのターボチャージャーが一番多い。

・カンガルーバッグ

 カンガルーバッグとは、ウインドウウォッシャー液を入れておくための袋。いまのクルマは箱状のウォッシャータンクが主流だが、むかしは「ウォッシャー袋」のクルマが多かった。現在でも狭いエンジンルームのスペースを有効に使う、もしくは軽量化のために、ウォッシャータンクを取り外していた。代わりに日産のサニートラック(サニトラ)用などの純正のカンガルーバック(表にカンガルーのイラストがプリントされてある!)に交換する人もいる。

・フルトラ

 フルトランジスターイグニッションのこと。トランジスタを使って点火装置すべてを作動させているシステム。点火システムは、ポイント式→セミトラ→フルトラと進化してきて、フルトラは高圧電流を発生させるスイッチがトランジスタになっている。フルトラ以前は機械的な接点(ポイント)があり、定期的なメンテナンスが必要だったが、フルトラはメンテナンスフリー。今では当たり前のシステムなので、わざわざ点火システムのことを話題にする人はいない……。フルトラより着火効率のいい、容量放電点火=CDI式も珍しくない。

 ほかにもデスビ(ディストリビューター。NAロードスターやAE86の4AG、SW20の3SGなど古いクルマの点火システムのひとつ)や、クラッチの油圧シリンダーのことを、オペシリ(オペレーティングシリンダー)と呼んだり、略語を含めいろいろあるが、技術の進歩で死語になりつつある用語も増えてきた。

 

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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