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昭和のナンパ師御用達!歴史に名を残すデートカー3選

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TEXT: 小鮒康一(KOBUNA Koichi)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

今なお語り継がれるデートカー

 もはやモテるためにマストなアイテムではなくなりつつあるクルマ。しかし、昭和から平成初期まではクルマがないとナンパもままならないという時代だった。それどころか、オーナーがどういう人なのかよりもどんなクルマに乗っているかが重要だった時代もあったらしい(筆者はその頃は子供だったので真偽は不明だが)。そこで今回はそんな時代にもてはやされた、いわゆる「デートカー」を振り返ってみてみよう。

ホンダ プレリュード(3代目)

 デートカーと聞いて真っ先に名前が挙がるのがホンダのプレリュードだろう。ミッドシップのスーパーカー並みの低いフロントノーズを目指した2代目のコンセプトをほぼそのまま受け継いだ3代目は、フロントだけでなくリアにもダブルウィッシュボーン式サスペンションを装着し、高い操縦性を実現。さらに量産乗用車としては世界で初めて機械式の4WS機構を搭載したことでも話題となった。

 しかし、デートカーとして使うユーザーにはそういった機構面よりも、スタイリッシュな2ドアクーペのスタイルや、運転席側から助手席側を倒すことができるレバー(先代から継続)の方がよっぽど重要なポイントだったのかもしれない。

 

日産 シルビア(5代目)

 それまでプレリュードの独壇場だったデートカー市場に颯爽と現れ、ユーザーをゴッソリ持って行ったのが1988年に登場した5代目となるシルビア、通称S13型だった。カタログなどでも「アートフォース・シルビア」とメーカー自ら自負するそのデザインの評価は高く、当時のグッドデザイン大賞を受賞するほどだった。

 FFレイアウト(前輪駆動)のプレリュードに対して、シルビアは昔ながらのFRレイアウト(フロントエンジン後輪駆動)を採用。それは当時の日産にはプレリュードに対抗できるようなフォルムを実現できるFFプラットフォームがなかった故の苦肉の策であったが、結果的にFRレイアウトを採用することで、ドリフトなどのモータースポーツでは今でも愛されるモデルとなったのはなんとも皮肉なものである。

 

トヨタ ソアラ(2代目)

 トヨタのフラッグシップスペシャリティクーペとして君臨したソアラもデートカーと呼ばれる車種の代表格だ。しかし、先の2台と比べてソアラは圧倒的に高価であり(上級グレードでは2倍ほどの差があった)、経済的な余裕をいわずともアピールできる車種でもあったのだ。

 もちろん、スペック的にも当時の最先端技術を惜しげもなく投入したモデルであり、スペースビジョンメーターや液晶タッチパネル式のマルチコントロールパネルなど、クルマに詳しくない人でもひと目ですごいと分かる装備が満載されていたことも見逃せないところだった。

 当時は一世を風靡した2ドアクーペは、今や風前の灯火。デートで活躍するのも居住性の優れたミニバンや安心感の高いSUVが主流となっている。時代の流れと言ってしまえばそれまでだが、少し寂しい気持ちになってしまうのは筆者だけではないハズだ。

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