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ミニバンや軽自動車、オートマチック車でのサーキット走行は問題ないのか

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

スポーツ走行は意外に敷居は低い

 サーキットを走るのに向いているクルマは、なんといってもスポーツカーやスペシャリティカー。では、セダンやコンパクトカー、軽自動車ではスポーツ走行が楽しめないのか? というとそんなことはない。スチール製の”鉄チン”ホイールを履いた実用車やオートマチック車、CVTのクルマでも、サーキット走行は十分楽しむことができる。

 サーキットで速く走ろうとすると、ピッチングやロールが大きく出るため、重心と車高の高いミニバンなどは確かに不向き。セダンベースで車高もセダンと同じような高さであればワゴン車だって問題なくサーキットを走れる。(※ミニバン、SUVでの走行は車種ごとに審査が必要となるサーキットがある。例:FSW)

 その際、タイヤはハイグリップなスポーツタイヤが望ましいが、エコタイヤだって走れないことはない。オイルは量と鮮度もバッチリ、冷却水も十分で、タイヤの溝と空気圧がきちんとしていれば、ド・ノーマルの乗用車でも、興味がある人は一度サーキットを走ってみたらどうだろうか。

 ただ、まわりが速いクルマばかりだと、スピード差があって怖い思いをすることがあるので、タイムや車種ごとにクラス分けがあったり、ビギナー向けのプログラムを用意している走行会やドライビングスクールなどに参加することをオススメする。

 クルマに関して言えばホイールがスチール製でもミッションがATでも、サスペンションがノーマルでもシートも純正品で問題なし。3点式シートベルトをしっかりと締めて、ヘルメットとグローブ、長袖、長ズボン、スニーカーといった姿で、まずはサーキットを走ってみるのが一番だ。

 ただし、気にしたい部分はブレーキ。できれば耐フェード性の高い、スポーツパッドに交換しよう。また、周回を重ねるごとに効きが悪くなってくるので、ノーマルに近いクルマの人ほど、ブレーキの効きの変化に注意し、効きが悪くなったらクーリングしたり、連続周回を減らすなど対策を心がけたい。 鉄チンホイールのクルマだと、アルミホイールに比べ、ブレーキの冷却性の面では劣るクルマがあるので要注意だが、それ以外はサーキットのルールとマナーさえしっかり守れば、車種を問わずサーキット走行は楽しめる。

 むしろ、スポーツカーだと同じ車種の他人のクルマのタイムが気になったりするが、サーキットではあまり見かけないスポーツカー以外の車種だと、他人のタイムが気にならず、自分の走り、スキルアップだけに集中できるメリットもある。

 最近では、ハイブリッド車でも、サーキットを連続周回しても、バッテリーがドロップしてチャージモードになる(遅くなる)こともない(走行要件を事前にサーキットや主催者に確認しておくこと)。いずれにせよ、サーキットのスポーツ走行は意外に敷居は低いので、初心者歓迎の走行会やドライビングスクールを選んで、もっと気軽にいまの愛車でスポーツ走行を体験してみよう。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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