安心安全に関わる製品が目立った受賞
今年も「日刊自動車新聞社 用品大賞」が発表された。グランプリに輝いたのは、ユピテルのドライブレコーダー「SN-TW80d/DRY―TW910 0d/DRY―TW8500d/DRY―TW7500d」。準グランプリはメテオ APACの「スマートキッズベルト」が選出された。社会問題化するあおり運転や高齢者ドライバーによるアクセルとブレーキの踏み間違い事故など、社会情勢も踏まえた安心安全に関わる製品が目立った。
「日刊自動車新聞 用品大賞」は、自動車ユーザーに多彩で充実したカーライフを提案するとともに、自動車用品の販売促進と業界発展に寄与することを目的とし、1987年よりスタート。「日刊自動車新聞社 用品大賞2019」の対象は、2018年4月から2019年6月の期間に注目を集めた各ジャンルのカー用品。販売量だけにとらわれず、商品開発のアイディアや話題性、業界貢献度など総合的に評価し、カー用品販売店や整備専門学校の学生へのアンケート調査結果を参考に選定される。いわば、この1年間で最も注目されたカー用品が選ばれる賞といえるのだ。
今年で32回目を迎えた「日刊自動車新聞社 用品大賞2019」。タイヤ、ホイール、アクセサリー、カーナビ、カーAVの各部門賞を紹介しよう。
【グランプリ】
ユピテル「SN-TW80d/DRY―TW9100d/ DRY―TW8500d/DRY―TW7500d」
【準グランプリ】
メテオAPAC「スマートキッズベルト」
後席のシートベルトを子どもの体格に合わせて調整できるベルト型幼児用補助装置。日米欧の安全認証を取得し、20カ国以上で販売されている。重量は約120グラムと持ち運びも簡単にでき、レンタカーやタクシーでも使用できる。対応体重は15~36kgと、長期にわたって使用でき、4980円という価格も魅力。子どもの成長に合わせて、チャイルドシートやジュニアシートを購入する必要がなく、経済的な点も評価された。
【タイヤ部門】
住友ゴム「エナセーブRV505」
風や重さの影響を受けにくく、ふらつきにくいミニバン専用タイヤ。新開発「ふんばりテクノロジー」を採用することで多人数乗車でのカーブ時や不意な横風により発生するミニバン特有のふらつきを抑制する。同社従来品に比べ、耐ふらつき性能は19%向上し、耐編摩耗性能も53%向上し、ロングライフも実現した。
日本グッドイヤー「AssuranceWeatherReady」
SUV向けに全13サイズ(17インチ以上)を設定。アシンメトリックトレッドパターンにより、高いトラクション性能と静粛性を実現した。また、新開発のソイビーンオイルテクノロジーによって、あらゆる路面状況で高いトラクション性能を発揮。植物系オイルの採用で、環境に配慮した点も評価された。
【ホイール部門】
ワーク「グノーシスCVD/CVX」
ツインテッドデザインを加えた変則ディッシュホイールは、鋭くエッジなデザインと柔らかな造形を融合することに成功。また、ツインスポークとメッシュデザインにヒネリを加え、センターに向けて落とし込まれるコンケイブフェイスとした。インパクトも大きく、高いコストパフォーマンスを実現する。
【カーナビゲーション部門】
JVCケンウッド「MDV-M906HDL」
彩速ナビとして初の9V型HDパネルを搭載し、従来比約2.4倍の高解像度を実現。地図や地デジもハイビジョン画質で美しく、スマホのような操作感も可能としている。ナビ連動型のドラレコやリアモニターなどとつなげられる「スマート連携」もHD化。ユーザーへの付加価値提案として有効と考えられるための選出となった。
パナソニック オートモーティブ「CN-F1XVD/CN-F1DVD」
フローティング構造により、専用パネルを必要とすることなく、380車種以上に大画面ナビが装着できる。多くの車種に搭載可能なため、ユーザーの選択肢を広げた。CN―F1XVDはブルーレイディスクの再生やハイレゾ音源にも対応。助手席からも見やすい位置に角度調整できるなど、ユーザー目線の製品開発を行なった。
【カーAV部門】
アルパイン/アルパインマーケティング「車種専用リフトアップ3ウェイスピーカー」
ダッシュボードに装着したアクティブ・トップカバーとツイーターが自動昇降するスピーカー。音質とビジュアルの高さを両立し“目で見ていい音”として、音にこだわりを持つ層だけでなく、ドレスアップ重視のユーザーにも訴求した。車種専用カーナビ「ビッグX」と合わせて提案することで、カー用品店における車載機器の提案力向上と単価引き上げに貢献するなどが評価された。