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新型タント、DNGA採用1号車は高齢化社会を見据えて使い勝手向上

投稿日:

TEXT: 石田 徹  PHOTO: ダイハツ工業

 

スプリットギヤを用いた新CVTを世界初採用

 ハード面での進化も顕著で、パワートレインの中枢となるCVTとエンジンに大きなトピックがある。とくに世界初のスプリットギヤを用いたD-CVTは要注目。エンジンの回転を駆動輪に伝えるCVT(変速機)にスプリットギヤを組み込んだことで、従来のCVT同様のベルト駆動だけでなく、高速域でより伝達効率のよいベルト+ギヤ駆動の併用を可能にした。

 これによって伝達効率は約8%アップ、変速比の幅もロー側・ハイ側ともに拡大した。結果、低速域でのパワフルでスムーズな加速や、高速域での低燃費で静かな走りを実現している。

 加えて、エンジンには、日本初の複数回点火(マルチスパーク)を採用し、燃料噴射方法もスワール噴霧に改良して、燃焼効率を向上。NA車は軽自動車では初めて排ガス5☆(平成30年排ガス基準75%低減レベル)を実現した(下の写真はNA)。

疲労を蓄積しない乗り心地も実現

 さらにDNGAはフットワークの進化にもつながっている。目指したのは、ドライバーのイメージどおりの車両の動きと、疲労を蓄積しない乗り心地の両立。足まわり部品の配置、角度などサスペンションジオメトリをゼロから再構築。部品点数削減や構造合理化、ハイテン材の採用で足まわり全体を約10kg軽量化した。

 こうして急なステアリング操作でも安定して走行できる操縦安定性と、凸凹道でもソフトでフラットな心地よい乗り心地を実現したという。

 さらに女性や高齢者ら踏力が小さい人でも楽に踏めるブレーキ、車体形状の工夫などによる風切り音の低減、防音材の最適配置による静粛性の向上など、快適性の向上も見逃せない。

 

運転支援システムや安全技術も進化

 突然の発進や暴走、車線逸脱などでの重大事故が相次ぐ昨今。進化した先進・安全技術も、新型タントの大きなアピールポイントだ。

「次世代スマートアシスト」として充実した先進・安全装備を採用し、大幅に機能と性能が進化した。予防安全機能であるスマートアシストに、運転支援機能のスマートアシストプラスを加えたことにより、機能が15と充実した。

 具体的な機能を挙げると、スマートアシストは、衝突警報/衝突回避支援ブレーキ/車線逸脱警報/先行車発進お知らせ/オートハイビームの6機能を継続。加えて、クルマが車線をはみ出しそうになると、メーター内表示とともに車線内に戻すようステアリング操作をアシストする車線逸脱抑制制御機能を追加した。

 また、ハイビームで走行中に対向車を検知すると、対向車の部分のみ自動で遮光するADB(アダプティブドライビングビーム)も軽自動車では初採用。

 

 さらに、進入禁止の標識をステレオカメラが検知するとメーター内に表示して知らせる標識認識機能(進入禁止)も装備している。

 くわえてブレーキ制御付き誤発進抑制機能(前方・後方)は従来のエンジン出力抑制に、ブレーキ制御も付加して急発進を防止する。

 

 一方、運転支援機能のスマートアシストプラスでは、全車速追従機能付きのACC(アダプティブクルーズコントロール)に注目したい。先行車の車速や距離をステレオカメラが検知して車速や車間距離を維持、追従して停車まで制御する先進のデバイスだ。

 また、LKC(レーンキープコントロール)は、車線をステレオカメラが検知し、車線の中央を走行するよう、ステアリング操作をアシストする。

 そして、軽自動車初となる駐車支援システムのスマートパノラマパーキングアシストは、従来のパノラマモニターから大幅に進化。音声と画面ガイドに加えてステアリング操作までアシストするため、ドライバーはアクセル・ブレーキの操作と周囲の安全確認に専念できる。

 夜間の右左折時には、左右方向の補助灯が追加点灯し曲がる方向を照射(バック時は補助等が左右共に点灯)。夜間見えにくい歩行者や障害物などの確認をサポートする。

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