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扱いやすさが際立つプレミアムスポーツタイヤ!ネクセン「N FERA SU1」の優れたバランス性能

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TEXT: 斎藤 聡  PHOTO: 稲田浩章

ポルシェ純正タイヤの認証を取得する実力

 コンフォートな乗り味と確かなグリップ力を両立するプレミアムスポーツタイヤというジャンルのタイヤが増えている。ターゲットするのは、スポーツセダンやスペシャリティクーペ。スポーツカーほどハードな走りはしないが、ユーザーはそこそこのスポーツ性能も求めている。もちろん、セダンやスペシャリティクーペゆえ良好な乗り心地も必要だ。そのようなプレミアムスポーツである、ネクセンタイヤの「エヌフィラSU1」についてリポートしたいと思う。

 そもそもネクセンタイヤとは? と思う読者も少なくないだろう。ネクセンタイヤは韓国の大手自動車タイヤメーカーで、1942年、興亜ゴム工業株式会社として設立というから、すでに77年の歴史がある老舗だ。2000年にネクセンタイヤに社名を変更している。

 現在では多くの自動車メーカーの認証を取得しており、中でも認証テストが極めて厳しいといわれるポルシェ・カイエンの認証取得は大きなトピックといえるだろう。このほか、フォルクスワーゲンやフィアット、クライスラー、ルノー、シボレー、ミツビシ、スズキと多くのグローバル自動車メーカーの認証も取得し、技術的に優れた製造・生産技術を持っていることが分かる。

 改めてエヌフィラSU1を見てみよう。ネクセンのエコ・プレミアムスポーツタイヤである。トレッドデザインは極太の3本の縦溝+1本の中太溝の計4本の縦溝を基調にしたデザインで、排水能力の高そうなデザインとなっている。

 エコ・プレミアムスポーツタイヤを謳うだけあって、転がり抵抗性能も優秀で日本のタイヤラベリングでも57サイズ中44サイズが転がり抵抗Aを取得。そのうちウェットグリップ性能で5サイズがa、37サイズがb、2サイズがcとなっている。今回試乗したのは、BMW・E90型335i Mスポーツ。タイヤサイズは、前235/40R18、後265/35ZR18と純正サイズより1サイズずつ太い組み合わせ。ちなみに、このサイズのタイヤグレーディングはA(転がり抵抗)/b(ウェット性能)だ。

ステアリング操作に忠実で高い運動性能を発揮

 試乗した第一印象は、しなやかで穏やかな印象だった。切れ味のいいスポーティな操縦感覚よりも穏やかなロングツアラーの快適さをイメージさせるような感覚だ。ステアリング操作に対する応答もマイルド。太くないセンターリブによるものなのか、とくに微小舵角付近の応答がマイルドで、高速道路での微舵修正がやりやすい。

 高速道路では、踏面の当たりの柔らかさがそのままマイルドで滑らかな乗り味につながっている。転がり抵抗感の少ないタイヤの転動感もあって、スイーッとクルマが気持ちよく進んでいく。とくにアクセルペダルを戻した瞬間、転がり抵抗の少ないタイヤならではのコースティング感(滑空するように空走する感じ)は、どんな人でも理解できるはずだ。

 ロードノイズもよく抑えられている。とくに耳障りな高周波系のノイズが抑えられているし、ノイズレベルもUHP(ウルトラハイパフォーマンス)系のタイヤとしてはかなり静かなタイヤといえる。

 操縦性はどうかというと、これも良かった。マイルドなのに腰がある、そんな印象だ。ステアリングを切り出すと、タイヤの変形に伴って穏やかに曲がる力が立ち上がってくるタイプ。それゆえシャキッとした動きを期待する人には向かないかもしれない。ただクルマの動きが滑らかで、必要なだけのステアリング操作を行えば、ちゃんとクルマの向きが変わりスムーズに旋回に入ってくれる。

 これが慣れると心地よい。次々と現れるワインディングロードのコーナーを、右に左にステアリングを切り返してやると、BMWがしなやかな身のこなしでワインディングをスイスイ入ってくれるのだ。穏やかなのにクルマが思い通りについてくる一体感、そんなスポーティ感がある。

 ガチガチのスポーツドライビングを求める人や、鋭い操縦感覚が好みの人よりも、快適な中にスポーティなテイストが感じられるそんな走りや乗り味を求める人に向くと思う。マイルドなのに気持ちよくスポーティドライブを楽しむことができる。そんなキャラクターのタイヤだと感じた。

 スポーティセダンのなかでもサスペンションが硬めの335i Mスポーツとの組み合わせでは、エヌフィラSU1のマイルドなキャラクターが際立った。だが、もう少しマイルドな味付けの車種だと、気持ちよく走れるという意味でのスポーティ性がもう少し前面に出てくるタイヤだと思う。

 ちなみに約2600km走行して0.22mm摩耗。高速道路での移動が多かったこともあるが、試算では1万kmで0.85mm摩耗することになる。新品時のトレッドの深さが7.04mmだからハイドロ性能を確保できるといわれている五分山まで使用したとしても約4.2万km。高い経済性も兼ね備えているといえるだろう。ネクセンタイヤ https://www.nexentirejp.com/

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