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車酔いの原因はハンドル操作!握り方を変えるだけで改善可能

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TEXT: 斎藤 聡  PHOTO: Auto Messe Web編集部

ハンドルのグリップを強く握る必要はない

 ドライビングスクールには、様々なスキルの方が参加されます。インストラクターとしては、基本的にはカリキュラムに沿った手順でイベントを進め、用意したメニューを体験してもらうようにしています。ただ、流れ作業的にカリキュラムを進めていけばいいかというと、そういうわけにはいきません。参加される方によって経験値が違いますから。それを割りと的確に簡単に見分けられるのが、じつはハンドルの握り方なんです。

 ドライビングスクールに参加する皆さんが、一様に同じことができるわけではありません。運転に慣れている方、慣れていない方、リラックスしている方、緊張している方、またあがり症の方もいます。日常の運転でも同様で、ハンドルの握り方からドライバーの状況が判断できます。

 では、どんな握り方が正解か、というのはありませんが、ポイントとなるのはグリップを握る手に力が入っていないことです。握る手に力が入ってしまうと、ハンドルの動きに滑らかに回せなくなるし、またハンドルを回した時にハンドルから指が離れないので、ハンドルを深い舵角まで操作できなくなってしまうのです。

 ハンドルを強く握ってしまう傾向は初心者にもよく見受けられます。それは運転の不安からくる緊張が、ハンドルを握る力に表れてしまうわけです。面白いことに、ハンドルを強く握るとクルマはまっすぐ走らなくなります。しかし、フラつくから余計にハンドルを強く握ってしまう、という悪循環に陥りがちなるケースが多いですね。初心者が、クルマの運転がしにくいと思う理由の一つです。

 ハンドルの握り方に正解はないと書きましたが、緊張している人や運転になれていない人に見られる典型的なハンドルの握り方というのはあります。その代表例が、ハンドルを強く握っているため、人差し指と中指と親指でハンドルを握っていることです。

操舵するときはハンドルを押すように回す

 それに対して運転になれた人や運転が上手いといわれる人は、人差し指と中指は緩めに、薬指と小指でしっかりグリップを握っています。このようすると ハンドルをしっかりと握っていても、手の動きの自由度(指をグリップ上で移動させやすい)が高くなるので、ハンドルを無理なく深く切り込むことができます。

 また、非力な人に多くみられるのですが、ハンドルを握っていても、手首が開いて見えてしまうような握り方をしている人がいます。ハンドルを引いて回そうという意識が強いとそうした握り方になるようです。

特に日本人は引く力が強いので、ハンドルを引いて切り出す人が多く見られます。ハンドルを切り出す時、引く動作を最初に行うと、 転舵スピードが速くなるので、クルマがカクッと曲がり出します。

 運転が上手い人は、まずハンドルを押して切り出すか、押す動作の後に引く動作を始めるので、ハンドルを握っているときに手首は見えず、手の甲が表になっています。

 また、ハンドルを引いて切る癖がある人は、サイドサポートに肘が干渉しやすいことから肘を開いて(脇が空いて)ハンドルを保舵する姿勢になっている人もいるようです。

 肩の力が抜けていて、肘が自然に下に下り、手首がかえって手の甲が見えている姿勢が、体に必要以上の力が入っておらず、効率よくスムーズにハンドルを操作できる姿勢といえると思います。逆に言うと、そういうハンドルの持ち方をしていると、自然に運転も上手くなってくると思います。

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