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制度発足から25年!保有者の50%超がゴールドという今どきの運転免許事情とは

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TEXT: 猪狩清十郎  PHOTO: 猪狩清十郎、Auto Messe Web編集部

平成6年5月にスタートしたゴールド免許

 現在の自動車の運転免許証には、違反の有無や程度によって区分が設けられています。「安全運転者にはもっと特典があってもよいのではないか、更新期間を伸ばすことで更新の煩わしさを軽減し、また警察事務の効率化も図れる」ということから、平成6年5月より導入されたのが優良運転者制度、通称“ゴールド免許”です。また、制度の導入と同時に危険運転者対策、初心運転者対策もスタートしており、違反者はブルー免許、初心者はグリーン免許といった区分が導入されました。

 

 この改正道交法の施行より、優良運転者(ゴールド免許)には、更新期間が5年間に延長されたほか(それまでは一律3年更新)、更新手数料の低価格化や講習時間の短縮・簡素化、最寄りの警察署での更新手続きや即日交付、他の都道府県管轄地域での更新手続きが可能になるなど多くのメリットが与えられました。

 ちなみにブルー免許の一般運転者でも、過去5年以内に軽微な違反1回のみの場合に限り、やはり更新期間は5年間に。いわば“準優良”とでもいうべき処置ですね。

 また通常の点数回復には1年間の無事故違反期間が必要なのですが、ゴールド免許者ならびに過去2年間に無事故無違反のブルー免許者であれば、3点以下の軽微な違反は3カ月で0点に回復される特典もあります。さらに任意の自動車保険に加入する際にもゴールド免許割引を受けられる保険会社もあり、経済的メリットも少なくありません。

 

ペーパードライバーなら余裕でゴールド免許

 警察庁が調査・発表している『運転免許統計』(平成30年版)をひもとくと、全国の運転免許保有者はおおよそ8000万人。それぞれ更新を迎え講習を受ける人は毎年約1500万人余りです。このうち優良運転者(ゴールド免許)として更新する人は50%を超えていることがわかりました。

 もちろん、ゴールド免許者のなかにはペーパードライバーも含まれていると思われますが、全免許保有者数8000万人当たりで計算すると約4500万人もの人がゴールド免許保有者ということになります。ペーパードライバーはまったく運転しないか、あるいはほとんど運転しない人ですので「違反しない」免許保有者に含まれます。5年間で軽微な違反を1度でも犯すと次回更新時にゴールド免許にはなりませんので、日常的に運転しているのにゴールド免許を取得しているドライバーはもっと褒められていいのかもしれません。

 

「捕まらない・事故を起こさない」運転

 ゴールド免許はたしかに長期間にわたる無事故・無違反を推奨する仕組みとして広く認知されるようになりましたが、違反を減らすことこそ交通の基本です。

 一時停止や徐行、レーンチェンジの後方確認や的確な方向指示は絶対条件です。スマホ操作による前方不注意や煽り運転などは、命に関わる重大事故へと直結する危険な運転そのものですので論外。

 ステアリングを握ってクルマを走らせる際には神経を集中し、観察・予想・予測を働かせて常に危険回避できる運転を行ないたいものです。道路上は、安全運転が当然でなければならない場所なのです。

 平成21年の改正道交法で免許取消の欠格期間(免許取り消しの処分を受けた後に再び取得することができない期間)が10年間まで拡大されました。酒気帯び運転(呼気1リットル中0.25mg以上)の違反点数もそれまでの13点から25点に引き上げられています。

 仕事で運転する人、毎日通勤や買い物でクルマを利用する人、ドライブが好きで週末にロングドライブに出かける人、みんな事故を望む人は皆無のはずです。他者に命の危険を与えることや、愛すべきクルマとの時間を奪われることほど悲しいことはありません。

 ちなみに安全運転は、決してスロースピードの運転ではありません。住宅地ではゆっくり走っていても子供や自転車が飛び出してくると気を払いながら走るべきです。運転技量に自信のあるドライバーならなおのこと、無事故無違反のゴールド免許を目指すべきでしょう。「捕まらない・事故らない運転」は、ある意味、運転技術の極意なのです。

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