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旧車を所有するなら人気モデル!純正パーツが製廃しても社外品が豊富で維持しやすい

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: Auto Messe Web編集部

第2世代GT-Rは純正置き換えパーツが豊富

 世界最大級の日産GT-RおよびスカイラインGT-Rの祭典「R’s meeting2019」が9月14日に静岡県・富士スピードウェイで開催。さまざまなアフターパーツメーカーおよびカスタマイズショップがブースを出展していたが、すでに日産が供給を終えているR32〜34型スカイラインGT-R用のパーツを独自に開発・製造し、それを展示しているブースが多々あった。

 平成元年に16年ぶりに復活したGT-Rとして登場したのがR32型スカイラインGT-R。その後、R33、R34が登場し、第2世代GT-Rとして全3モデルをラインアップする(第1世代は通称ハコスカのC10型とケンメリのC110型)。未だに根強い人気を誇り、多くのファンが大切に乗り続けているクルマだ。

 未だに休日になれば見かける頻度の高いクルマだけに現役車のような錯覚をしてしまうが、もっとも旧いR32型スカイラインGT-Rは登場から30年、新しいと言われるR34型スカイラインGT-Rの生産が終了した2002年からも17年が経過している。

 このような旧いクルマで困るのが、純正パーツの供給・製造が途絶えることだ。第2時代GT-Rもその例に漏れず、年々製造廃止(製廃)されるパーツが年々増えている。最近は、ニスモから製廃されたパーツを再生産したヘリテージパーツがリリースされ始めたが、まだまだ十分とはいえない。

 そのような製廃パーツの中には経年劣化で交換しなければならないものも含まれているだけでなく、メーカーからパーツ製廃のおしらせはないので「壊れて注文したら直せない」という状況に陥るオーナーも少なくない。中には、そのような状況にならないように、独自にパーツをストックしている強者もいるほどだ。

 ところが、スカイラインGT-Rのように人気もあり、未だに現役車のように扱われているクルマは、メーカーがパーツを製廃しても、ショップがオリジナルで生産しているケースは多い。

純正より精度の高いアフターパーツ

 具体的に、どのようなところが壊れるか、というと数限りない。カンタンなところでは、トランクのダンパーは劣化でトランクリッドを支えられなくなる。ところが、すでにR33用のトランクダンパーは製廃。代用できそうな感じもするが、長さや取り付け位置などが車種専用になっているので装着できない。

 緑整備センターでは、R33オーナーのためにオリジナルのトランクダンパーを製造。ブースに展示されていた。また、R34のリヤウイングをトランクに固定するブラケットは、これまたオリジナルで錆びにくいステンレス製をリリースしているのだ。

 意外かもしれないがエンジンハーネスという配線も劣化して、配線自体の電気の通りが悪くなったり、断線するとエンジンの調子が悪くなる。しかし、R32用はすでに製廃されている。

「R32のエンジン本体をオーバーホールしても、電気系が劣化していたら本来の性能は発揮できません。GT-Rを長く乗っていただくためにオリジナルのハーネスを作りました」と緑整備センターの内永代表は語る。

 しかも、ショップオリジナルのパーツは、高騰する純正パーツより価格が安かったり、性能が高いモノも多いのが特徴だ。

ヘッドライトのカバーだけ交換する

 最近のクルマでは当たり前だが、第2世代GT-Rでプラスチック製のヘッドライトカバーを採用するのはR33とR34。じつは経年劣化で白濁し、最悪のケースでは光量不足から車検をパスできないこともある。ところがR33のヘッドライトユニットは製廃。新品時でも片側15万円以上と高額だ。

 ヘッドライトカバーを磨くこともできるが、実はある限界があって、白濁の症状が酷いと新品時の透明感は出せない。しかも、表面に施されていた紫外線などによる劣化防止コーティングまで取ってしまうため、磨いても透明感を長く維持することはできないそうだ。

 ワイズスクウェアでは、その対策としてヘッドライトカバーだけを販売。純正ヘッドライトは一応非分解式だが、本体とカバーはブチルゴムで接着されているのでバラすことは可能。ヘッドライトを外せれば、DIYでカバーも交換できる。純正のヘッドライトカバーと同仕様になっているので、見た目もまったく変わらない。しかも、左右カバー(1台分)で純正ヘッドライトユニット片側の約5分の1の費用で済むのも魅力だろう。

 ヘッドライトでもうひとつ。最近は省電力なLEDが注目されているが、汎用LEDは冷却ファンやヒートシンクがユニット後部に付いているので、ヘッドライトケースのカバーが装着できないものがある。HPIが取り扱うLEDは、第2世代GT-R専用品を用意している。専用カバーが同梱され、R34用はLEDがファンタイプなのでプラスチックのカバーには空気抜きの穴が付いている。ちなみに、R32用とR33用はヒートシンクタイプなのでゴムカバーになっているそうだ。

ボディ補強パーツでヘタって落ちた剛性をアップ

 長く乗ればボディもヘタってくる。ストラットタワーバーなどで補強するのは定番だろうが、関西サービスではフロア下に装着するサポートプレートをリリース。「長く乗ろうよGT-R」とこれまでも第2世代GT-R用パーツを開発・製造している。 確かに第2世代GT-Rの中古車相場は、同年代のクルマに比べると圧倒的に高めだ。しかし、それだけ人気があるということは、壊れても直そうという人も多いということになる。それゆえ需要があるので、日産がパーツを製廃しても社外品が登場するわけだ。

 そのように考えると、旧車は価格は安い不人気なモデルより価格は高くても人気のあるクルマのほうが維持しやすいかもしれない。しかも、人気車なら販売台数も多いから流通する中古パーツ(とくにボディまわり)も多いので、修理するときの選択肢も増えるというわけだ。

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