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ニセモノ注意! 日産GT-R&フェアレディZのオフィシャルグッズが急増している理由とは

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: Auto Messe Web編集部

自動車メーカーが認めた監修済みアイテム

 今年は、日産GT-RとフェアレディZの生誕50周年を記念するさまざまなグッズが登場している。当然ながら車名やロゴ、車体デザインには、著作権や商標登録といった権利を日産が持っているため、勝手に使用することは禁じられている。そこで日産GT-Rなどのグッズを数多くリリースする日下エンジニアリングの佐々木代表に、ライセンスグッズを販売するための苦労やメリットについて聞いてみた。

 日下エンジニアリングが日産自動車と「ライセンス契約」を締結したのは2011年4月。スカイラインGT-Rシリーズ LEDアクリルディスプレイの販売開始がきっかけだった。

「当時はミニカーなどはありましたが、ライセンスを必要とするグッズは皆無。弊社がスカイラインGT-RのLEDアクリルディスプレイを制作したとき、鳥取県の商工労働部から日産自動車様にライセンスについて問い合わせしてもらいました。さすがに一企業からの提案を日産が聞いてもらえるとは思っていませんでしたし、何より日産のどこに問い合わせるかさえ知りませんでした」と佐々木社長は語る。

 このとき日下エンジニアリングが初めて制作したLEDアクリルディスプレイとは、スカイラインGT-Rのシルエットに切り抜いたアクリル板をLEDで光らせ、そこにGT-Rの純正エンブレムを装着したモノだった。

「日産としても、ミニカー以外のライセンス申請を受けた経験が皆無だったようで、どのように対応するのか戸惑っていたみたいです。ご存じのように歴代GT-Rは、そのモデル毎にエンブレムの形状も色も異なっています。LEDアクリルディスプレイは、純正エンブレムを付けていたので問題はありませんが、シルエットなどのカタチについては、日産から修正指示はありました」と日下代表は2011年当時を振り返る。

 その後、さまざまな製品をリリースし、ミニチュアモデル界としては異例の6分の1サイズのエンジン・モデルを発売。もちろん、これも日産のライセンス(監修済み)製品で、エンジンの実物を参考にして質感を重視して制作された。ある程度のデフォルメはあったそうだが、日産と協議しながら詰めていったという。

 なお、日産とのライセンス契約には、ロイヤリティの支払いが必要となるそうだ。ちなみに”監修”とは、エンブレムのデザインはもちろん、使用する色も日産が認めたものしか使えない。刺繍などを施すときは、糸の色を日産指定の色に合わせる必要があるわけだ。もちろん新しい商品を開発する度に、その都度申請し、監修してもらう必要がある。日下エンジニアリングが、富士スピードウェイで開催された「R’s Meeting 2019」で限定販売したペール缶のロゴも、そのために監修を受けたモノだという。

 また、日産とライセンス契約するとGT-Rだけでなく、フェアレディZなど日産すべてのブランドについて商品開発をすることが可能となり、その都度の監修は必要となるが、オフィシャル品として販売することができるようになるそうだ。

本物を求めるユーザーが増えている

「あまり大きな声ではいえませんが、昔からオフィシャル以外のGT-Rグッズはあったと思います。しかし、近年は日産グッズを購入されるユーザーが、ちゃんと監修を受けたオフィシャル品か否かを判断するようになってきました。ある意味、本物志向が高まり、当然のことですが監修を受けていないコピー品よりライセンス品の方が人気が高まっています」と佐々木代表。

 そのようなこともあり、ここ数年で各社からGT-RやフェアレディZのオフィシャルグッズが販売されるようになっている。

 同じくR’s Meeting 2019にブースを出展していたフルカラー名刺工房の「日産名刺コレクション」も、もちろん日産の監修を受けた製品。

「オフ会など会社の肩書きが必要ない場所で使える名刺がほしい、というニーズがあって、川崎市産業振興財団を経由して日産とのライセンス契約を締結しました」とマークの細木代表。

 さらにスカイラインGT-Rなど、本革のシート張り替えやシフトブーツを販売するロブソンレザーも2018年からシートにオフィシャルロゴを採用している。

「シートの張り替えで、R32〜35のGT-Rにロゴを入れられます。すべて刺繍なので、糸の絶妙な色選びに苦労しました。しかし、日下エンジニアリングの佐々木代表のアドバイスもあり、ライセンス契約を締結。佐々木代表は、ライセンスビジネスの先駆者でしょうね」とロブソンマチュリティーの中村代表は語る。

 クルマ好きは、所有車に関するアイテムを求める傾向にある。今後は、質感のみならず「正規品」や「本物」と呼ばれるオフィシャルグッズへの需要が、さらに高まっていくことだろう。

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