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75歳からの運転免許更新「高齢者講習と認知機能検査」の重要性

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: Auto Messe Web編集部

認知症について知ることのできる機会

 アクセルとブレーキの踏み違いで発生した事故が多発し、物議を醸し出している高齢者による運転。2017年3月12日に改正された道路交通法に基づいて、「高齢者講習」が改められ、今では70~74歳までは2時間講習の受講、75歳以上は受講に先立って「認知機能検査」を受けて、その検査結果により、75歳以上は2〜3時間講習を受講。これらを終えてやっと運転免許の更新ができるようになっています。

 75歳以上は必須となった認知機能検査。そのため、「運転免許認知機能検査合格本」なる類の本が多く販売されています。新たに免許を取得する人が必要とした教本のごとく、認知機能検査に受かるためノウハウや過去の試験問題などを掲載。これらの本はよく売れているそうで、ネット検索すると類似本が多く出てきます。

 本の内容を見ると、「時間の見当識」として検査時の年月日、曜日、時間の記入をはじめ、イラストで描かれたモノを当てる「手がかり再生」、時計図を書いて指定された時間を記入する「時計描画」など、試験問題への傾向と対策が掲載されています。

 試験のために予習という心構えはいいのですが、そもそも「認知機能検査」なので、自分自身で判断できない”認知症を知ることのできるいい機会”と捉え、ありのままの自分でトライする方がいいような気もします。高齢者の免許返納について是非はありますが、過疎地に住んでいる関係で、仕方なくマイカーを利用している人が多いのも事実。そんな意味でも「高齢者講習」と「認知機能検査」は、自身の運転適性を知る意味で重要でしょう。

 なお、「高齢者講習」の内容は、安全運転に関する知識を確認するDVDの視聴や機材を使った動体視力、夜間視力測定を実施。また、実車での方向転換や一時停止S字カーブといった運転状況の判定を行なうもので、2時間講習で5100円。3時間講習で7950円となっています。前述の「認知機能検査」は750円です。

 これらの制度が浸透することで、高齢者の免許所持に理解が出てくると思われます。ただ、一般的に運転が下手な人は、バックでの車庫入れが苦手なケースが多いのも事実。高齢者の人は講習や検査によって運転適正を知ることができますが、日常の車庫入れなどで自分自身の適正を把握してみるのもいいかもしれません。

 家族をも巻き込んでしまう可能性がある高齢者の運転や事故。判断力・記憶力が低くなったと感じているならば、自動車の運転について家族や医師と相談してみましょう。

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