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備えあれば憂いなし! 災害に備えてガソリン満タンが推奨されているワケ

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TEXT: 山本晋也  PHOTO: Auto Messe Web編集部

災害時の“ガソリン不足”に慌てないために

 地震や台風といった天災が少なくない日本。その中でクルマというのは非常に重要なアイテムです。移動手段としてはもちろん、家が被災したときの避難所として、またテレビやラジオによる情報収集デバイスとしても役立ちます。

 いまや生活に欠かせないスマートフォンの充電も可能。しかし、クルマを動かすには一部のゼロエミッション車を除いてガソリンや軽油といった燃料が必要なのは言うまでもありません。

大災害になると燃料インフラが乱れる

 そこで、全石連(全国石油商業組合連合会)では『満タン&灯油プラス1缶運動』を進めています。記憶に新しいところでは2011年の東日本大震災においてガソリンが手に入りづらい状況がありました。販売量が制限され、ガソリンスタンドには長蛇の列。災害により道路が寸断され、石油燃料のデリバリーが滞ってしまうケースも多々見られたといいます。こうして災害時にはクルマにガソリンなどを入れることが難しくなるわけです。

 当たり前のことですが、クルマは燃料がなければ役に立ちません。燃料が満タンであれば遠方まで避難することができても、エンプティ(燃料残量警告)ランプが点いているような状況ではそうはいかないでしょう。また、移動手段としてではなく簡易的な避難所として活用することもできます。

 エンジンをかけることができれば冷暖房は効くし、雨風もしのげます。アイドリング禁止条約を指摘する声もあるかもしれませんが非常時には仕方がないことでしょう。もっとも一酸化炭素中毒には気を付けなければなりませんが。

 

クルマはプライバシーを守る空間になる

 つまりマイカーというのは、災害時において安全な場所に移動できる避難所として機能するのです。また、自動車はパーソナルな空間ですからプライバシーを守ることも可能。こうした部分も自動車のメリットといえるでしょう。

 万が一の災害時を考えると、いつでもクルマで十分に移動ができたり、冷暖房を使えたりするだけの燃料の余裕が必要。そのためには、いつ天災に襲われてもいいように、常に燃料を満タンにしておくことが重要なのです。

満タンを習慣づけておくのがベター

 冒頭で示した全石連の『満タン&灯油プラス1缶運動』は、災害時にあわてて対応せずに済むよう、常に満タンにしておく習慣づけをしておきましょうという啓もう活動のひとつ。”灯油プラス1缶”というのは灯油ストーブなどを使っている家庭向けのキャンペーン。通常の灯油にプラスしてもう1缶を備えておくと暖房機能をある程度は確保できるので、冬季の天災において有効というわけです。

 実際、災害に襲われたときにはすぐに移動しないほうがいいこともありますし、そもそもクルマでの移動が難しいような状況になっているかもしれません。しかし、とりあえずクルマの燃料タンクがいっぱいになっていれば、クルマで移動できるエリアが拡大します。そうすると様々なプランを考えることができます。そうして選択肢が増えるということは、安全性を確保するのに有利になるのです。

 また、ただでさえやることがたくさんある天災後の時期に長時間ガソリンスタンドに並ぶというのは時間の無駄。ですから、満タンにしておくことは時間の有効活用にもつながります。燃料計が半分程度になったら満タンにすることを習慣づけておくことは、天災の多い日本に生きるドライバーのライフハックとして有効といえるでしょう。

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