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日産レパードの中古車が700万円! 新車時より価格が高くなった意外な国産車5選

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TEXT: 永田恵一  PHOTO: 三菱自動車/Auto Messe Web編集部

スポーツカー以外も目立つ80〜90年代中古車の高騰

 輸出需要も関連した国産スポーツモデルの中古車価の高騰が話題になっており、日産スカイラインGT-Rやトヨタ・スープラなどはその代表である。特に80〜90年代の「国産スポーツカー」の中古車相場は新車よりも高値となっているのは、よく知られた話。ところが、当時のクルマで意外な高騰が見受けられるクルマもある。スポーツカー以外でピックアップしてみよう。

トヨタ・ソアラ(初代)

 日本車が排ガス規制の強化などによる性能低下に代表される悪夢のような時期を脱しつつあった1981年登場のトヨタ・初代ソアラ。当時日本最強の170馬力を発生する2.8リッターDOHCエンジンの搭載、豪華なインテリア、デジタルメーターの採用など、強烈なインパクトを持たせたラグジュアリークーペであり、20世紀当時の夢を集結したようなモデルでもあった。

 初代ソアラの新車価格は300万円といったといったところで、当時の日本車としては非常に高価。それが現在、300万円から350万円とプレミア価格となりつつあるのだ。

 日銀のホームページを見ると昭和40年の1万円は、平成30年では4.2万円相当の価値(消費者物価指数)。新車価格に対する中古車価格を示す残存率は、初代ソアラでは100%ではあるが、価値とすれば約300〜400%という考え方もある。

 

日産・レパード(2代目)

 レパードはソアラより先行して登場しながら、人気や販売面で常にソアラに負け続けていた。1986年に登場した2代目レパードも、同時期に登場した2代目ソアラに対するアドバンテージはほとんどなく、惨敗してしまうのも納得できるモデルだった。しかし、大人気となったドラマ「あぶない刑事」で劇中車となったことだけは強いイメージを残した、隠れた人気車だったのである。

 結果、現在2代目レパードの中古車は、「あぶない刑事」の劇中車に近い仕様(ボディカラーなど)だと、最上級グレードの新車価格が約500万円だったのに対し、700万円を超える個体もある。これは「あぶない刑事」効果と、レパードが現役時代にあまり売れなかったため、中古車の流通が少ないためと考えられるだろう。

ホンダ・ビート&スズキ・カプチーノ

 1991年に登場した2台。ホンダ・ビートはNAエンジンを搭載するミッドシップ、スズキ・カプチーノはターボエンジン搭載の後輪駆動というオープン2シータースポーツカーである。どちらも割り切った設計のために不便だったものの、違った個性がある楽しいクルマだった。

 新車価格はビートが約140万円、カプチーノが約150万円。だが、現在の中古車市場ではどちらも新車価格を上回るタマが多くなってきている。この2台に関してはバイクのような楽しさを持ったもの。法規などもあり、今後出てくる可能性はゼロに近いことを考えると、この中古車価格もやむを得ない感もあるだろう。

 

三菱ジープ

 三菱・ジープはアメリカで軍用車として使われていたジープを三菱自動車がノックダウン生産していた本格オフローダーで、1953年から2001年まで50年近く販売されたロングセラー車。1998年に生産終了が発表され、その時に300台限定で専用色のボディカラーとし、入念な錆対策などを行った最終生産記念車が約200万円で登場した。

 現在、最終生産記念車の中古車は新車価格を超えるものも数台流通。ジープは代わりになるものがないといえばないクルマなので、この中古車価格も何とか納得できるところだろう。

 こういった中古車の価格は販売時に行うレストアや整備といったコンディションにも大きく左右されるだけに、高いものには高い理由があるのも事実。コアなファンがいる旧いクルマに乗っている方は査定を見て別のクルマに乗り換えるか、そのクルマを愛し続けるかと、迷うところかもしれない。

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