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ヤマハ、車いすの快適性向上&行動範囲拡大へ!後付けできる電動化ユニット発売

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

手動式車いすを買い換えることなく電動化

 2輪車メーカーのイメージが強い「ヤマハ(YAMAHA)」だが、じつは車いすの製造および販売においても、長い歴史を持つ。近年では電動車いすの開発にも力を入れており、2019年の東京モーターショーでは手動の車イスを電動化するユニットを展示、大きな注目を集めている。

“いま愛用している手動の車イスを、買い換えることなく電動化する”。ヤマハが販売する車いすの電動ユニット『JWX-1 PLUS+』は、駆動輪を交換するだけという手軽さが魅力の装置。使い慣れた車イスの座り心地や操作感を大きく変えず、快適性を劇的にアップさせ疲労軽減にも貢献できるわけだ。

 その駆動輪となる後輪にはACサーボモーターが組み込まれ、走行距離はニッケル水素バッテリー仕様が15km、リチウムイオンバッテリーの仕様で30kmと近所への移動ならば十分な長さ。操作はジョイスティックで行ない、速度制御/加速度制御/減速度制御などのコントロールが可能だ。

 また、液晶画面には全5段階のスピード設定やバッテリー残量を表示し、さらにUSBポートからはスマートフォンなどの充電が可能。快適性や利便性だけじゃなく安全性にもこだわっており、ジョイスティックから手を離すと自動で停止する電磁ブレーキを搭載。転倒防止バーを出し忘れると警告音と液晶画面でのアイコン表示で警告してくれる。

 気になる価格は31万3000円~となっており、タイヤの外径や最高速度の設定を選択できるほか、介助用ブレーキの有無といったオプションも数多く用意。

 一例を挙げると操作部のスライドブラケット化が5250円、介助用ブレーキの装着が2万300円、バッテリーをニッケル水素からリチウムイオンへの変更が6万9000円のほか、ヤマハの電動車イス専用ソフト『JWスマートチューン』を使えば、パソコンで利用者のコンディションや環境に合わせ制御システムを変更できるのも嬉しい。

 そして、もうひとつ東京モーターショーで話題になっているのは、低速モビリティのコンセプトモデル『YNF-01』だ。 4輪独立サスペンションと大径タイヤによる高い走破性と、開放感とホールド感をバランスさせたスタイリングは、心の奥に潜んだ冒険心を呼び覚ましてくれること確実。ショッピングモールやテーマパークのバリアフリー化、観光地における徒歩に代わる移動手段として大いに注目を集めるだろう。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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