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進化する国産ドライブレコーダー! 4K解像度、360度カメラ、セキュリティ機能が常識化する

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

ハイビジョン録画以上の付加価値を新提案

 あおり運転による凄惨な交通事故がきっかけとなり、イッキに装着率が高まったドライブレコーダー。なかでも国産メーカーは単なる録画だけにとどまらず、画質や付加機能にこだわった製品を開発している。東京モーターショー2019での関心も高く、数社が最新ドラレコとそのテクノロジーを披露した。

 ドライブレコーダーに求められる性能とは何か。事故や交通トラブルに見舞われた際の証拠にせよ、クルマを使った旅行の思い出として使うにせよ、画質は優れているほどありがたいはずだ。とはいえ、いまやフルハイビジョンでの録画は当たり前となり、一般のビデオカメラなどと同じくドラレコも”4K”の解像度を謳う製品が増えている。しかし、一部の海外メーカー品は”4K”と表記しながら解像度が満たない製品も多く、購入してから「思ったほどキレイじゃなかった」とガッカリする人も多いという。

 今回のショーでは、自動車用電子部品メーカー「データシステム」が3840×2160の8.3メガピクセルという、”4K”の基準を完璧に満たした超高精細映像のドラレコ『DVR3400』を2020年にリリースするとアナウンス。高画質に加えてLED信号機対応/EMIノイズ対策/Gセンサー&GPS/車線逸脱アラート機能など、様々な付加機能を搭載して安全運転をサポートしてくれる。

 同じくデータシステムでは後方カメラ対応の『DVR3200』を展示。コチラは2560×1440の3.7メガピクセルで、前方カメラのみ/後方カメラのみ/前後カメラのセットという、ニーズに合わせた3つのパッケージを用意する。

 そして、夜間の画質を飛躍的に向上させたのは「イノワ」が出品した『グラビティ』。ミラーレス一眼やビデオカメラで定評のあるソニー製センサーを採用し、前方F1.8/後方F1.9という明るいレンズを組み合わせた『パワーナイトビジョン』が魅力だ。駐車中は常にタイムプラスで録画を行ないつつ、動体や衝撃を検知すると通常の録画モードに切り替わる『スマート駐車監視』機能まで搭載している。

 さらにさまざまなカー用品の製造・販売を手がける「カーメイト」では、すでに発売されている360度カメラ『ダクション360』を使った最新技術を披露。例えば、全周の360度カメラで撮影した映像に映っている人物を、AIが顔認識しドライバーを含め自動でモザイク処理を施すというもの。SNSに投稿する際のプライバシー保護などに役立つテクノロジーで、パソコンやスマホなどに高い処理能力が必要にはなるものの、画期的かつ実用性の高い機能であることは間違いない。

 カーメイトでは、他にもルーフキャリアに装着するアタッチメントを参考出品。ルーフから全天球撮影した画像および映像を、鳥瞰図/リトルプラネット/アングルカットなどに変換できるというものだ。カーメイトのルーフキャリア『INNO』と『ダクション360』の技術が融合したアイテムといえる。

 高性能化だけでなく、付加価値によって新しいドライブレコーダーの使い方を提案。いずれも近い将来に普及するであろう。じつに楽しみだ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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