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“IoT”は高齢者の運転にも活用できる! 『見守りサービス』の有用性とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

後付けパーツにも通信サービスが普及する

 最近よく耳にする「IoT(アイオーティ)」という言葉。”インターネット・オブ・シングス”の略で様々なモノがインターネット経由で通信することを意味する。その技術を安全運転に役立てるためのアイテムが、東京モーターショー2019でも注目を集めていた。IoTとクルマの融合によって何ができるのか調べてみよう。

 IoTと言われても内容は知らない、という人がまだまだ多い。分かりやすく説明すると従来はインターネットと繋がらなかったモノや機械、例えばテレビやデジタルカメラといった家電をインターネットで接続、各種の情報を伝達し役立てることを指す。

 自動車では自動運転や安全運転支援への活用が進んでおり、今後そういった流れはますます加速するだろう。そして、車外パーツの世界でもIoTを活用した取り組みが進めらている。例えば「オートバックス」がすでに運用している『運転見守りサービス』だ。

 仕組みは、車載型のIoT機器を購入して車両に取り付け、専用アプリからユーザー登録。位置情報/移動履歴/運転の特徴といった情報を家族らが、離れた場所にいながらスマートフォンなどで正確に把握できるというもの。

 また車両に一定の衝撃がかかると事故が発生したと判断し、ユーザーや特定の登録先に情報を自動送信するため、ドライバーが電話できない状況でもいち早くSOSを受け取ることが可能。今後は専門のコールセンターを設置し、万が一の事故があればドライバーや警察に連絡を取ったり、必要に応じて救急車の手配までできるようサービスを拡充させる予定だという。

 車載器は1万9800円で初期登録に3000円が必要だが、月額の利用料は通信費を含めて980円とリーズナブル。同じくIoTによる社用車や公用車の管理サービスも開発中で、稼働率や運行ルートの把握/車検やメンテナンス時期の通知を始め、安全運転に貢献すると同時に管理者の負担を減らすことにも繋がるだろう。またクルマとは関係ないがAIロボット『ZUKKU』を使い、高齢者の生活を見守るサービスもスタートさせる予定とのこと。

 そして、IoTからは離れるが同じ「見守り」という言葉を冠した、データシステム『SAG297 アクセル見守り隊』にも注目したい。

 これは、停車中や徐行中にアクセルペダルを急激に踏み込むと、アクセル信号をカットすることで急発進を防止するというもの。同時に警告音を発して踏み間違えをドライバーに知らせる。さらに、アクセルとブレーキを同時に踏んだとき、アクセル信号だけを制御することもできる(オプション)。

 急勾配の坂道発進ではスムーズに走り出せるよう、一時的に機能をキャンセルできるなど、安全だけじゃなく利便性まで考慮しているのも魅力だ。価格は未定ながら近日中に発売予定、車種別の専用アクセルハーネスも別売で設定される。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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