421馬力の最強ワゴン！メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+シューティングブレークが上陸

投稿日：2019.11.13

TEXT: Auto Messe Web編集部 PHOTO: メルセデス・ベンツ日本

2リッター4気筒ターボと大容量ラゲッジ採用

　スタイリッシュなデザインを採用し、今年8月に国内導入されたメルセデス・ベンツの新型CLAとCLAシューティングブレイクにAMGグレードが登場した。

　中でも注目したいのは、421psの2リッター4気筒エンジンに4輪駆動システムによる高い走行性能と、最大1370L容量のラゲッジスペースを持ち、サーキットからアウトドアまで幅広く対応する「メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+ シューティングブレーク」だ。

　兄貴分のSLSをコンパクトにしたバージョンであるCLAは、日本の公道でも比較的取り回しがやりやすいサイズで高い人気を誇るモデル。その高性能グレードとして登場したメルセデスAMGには、4ドアクーペのCLA 45 S 4MATIC+と、ステーションワゴンのCLA 45 S 4MATIC+ シューティングブレークが用意された。

　まずは、4ドアクーペ版とステーションワゴン版で共通の特徴を紹介したい。最も大きなトピックスは、完全新設計の2.0リッター直列4気筒ターボエンジンだ。

　”M139″と名付けられたパワートレインは、メルセデス・ベンツが「量産の2.0リッター4気筒エンジンとしては世界最高」と豪語する最高出力421ps、最大トルク500N・mを発揮。パワー特性は、自然吸気エンジンに近いトルクカーブを実現することで、爽快な加速感を味わえると共に、レスポンスや吹け上がりを改善。7200rpmという高いレブリミットにより、ピュアスポーツカー並みのエンジン性能を備えている。

　過給器や給排気系のレイアウトも独特。ターボチャージャーとエキゾーストマニホールドをエンジン後方に、インテークマニホールドなどの吸気系がエンジンを前方に配置している。これにより、エンジン搭載位置を下げて低重心化を図ることが可能となり、リニアな操縦性能に貢献するだけでなく、ボディの空力特性の向上にも一役買っているという。

状況に応じ最適なトルク配分を行う4輪駆動

　独自のトルク可変配分４輪駆動「AMG 4MATIC+」は、路面状況などに応じトルクの前後配分を100：0から50：50までの範囲で変化させる機能を持つ。そして車速、横方向および前後方向加速度、舵角、各ホイール間の回転速度差、選択されているギア、アクセルポジションなどに応じ、最大限のトラクションを得ることが可能。これにより、サーキットにおける限界でのコーナーリングから、アウトドアなどでの劣悪な路面状況下でも、一貫して最適な走行性能を発揮することができる。

　また、6つの走行モードも用意。街乗りではコンフォート、サーキットではレース、雨天や雪道などの滑りやすい路面ではスリッパーが選べるほか、スポーツ、スポーツプラス、インディビジュアル（好みの設定が可能）など多彩なモードが設定されている。

伝説のレースカー直伝のグリル

　エクステリアでは、AMG専用ラジエターグリルが一際光る。クロームメッキを施した垂直フィンの基本デザインは、1952年メキシコで開催された伝説の公道レース、カレラ・パナメリカーナ・メヒコで優勝したレーシングカー「メルセデス・ベンツ300 SL」で初めて採用された由緒あるもの。

　さらにジェットウイングデザインを採用したフロントエプロンや、外側エアインテークを横方向に走るフィンなどにより、高い空力特性も実現している。

キャンプでも余裕の積載性

　インテリアもスポーティさと高級感を両立させた仕立て。ナッパレザーとスエード調の高級素材ダイナミカを組みわあせたAMGパーフォマンスステアリングや、ヘッドレストとバックレストが一体化したセミバケットタイプのシートなどを採用する。

　そして、ステーションワゴンのAMG 4MATIC+ シューティングブレークならではの装備にも注目。

　まず、40：20：40の分割可倒式リアバックレストを採用することで、乗車人数と荷物の量に応じた幅広い使い方に対応。加えて、ラゲッジ容量（505L～1,370L）を実現することで、大量のキャンプ用品も余裕で積み込めるなど、アウトドアでも威力を発揮する十分な積載性も魅力だ（写真はCLAシューティングブレイク）。