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未来のUDトラックはICT、Iot、人工知能をフル活用! 202X年の市場投入を想定

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

歩行者に向けたディスプレイで意思表示する

 いち早く”平成17年排出ガス規制”に適合したり、”尿素SCR触媒”を世界で初めて採用するなど、新技術の実用化に力を入れてきた「UDトラックス」。フラッグシップである『クオン』の近い将来での実用化を想定した参考出品車が、東京モーターショー2019で展示されていた。

 フロントガラス下に表示されるメッセージやドアミラーを廃したエクステリアなど、近未来的な雰囲気を漂わせる『Quon Concept 202X』。名のとおり、大型トラックで人気のクオンがベースのコンセプトモデルで、来たる2020年代の投入を想定して開発された。
*下写真は現行型クオン

 外観でもっとも目を引くのはボディ前面にあるディスプレイ。挨拶/始業点検/横断歩道/隊列走行/緊急停止といった車両の状態を、それぞれ文字と個別のカラーで表示し周囲にアピールする。また、ボディの横や後部にもイルミネーションを装備し、後続車や歩行者に対する注意喚起も万全となっていた。

 そしてミラーの代替として内外に複数のカメラを装着し、周囲の交通状況と同時にドライバーまでモニタリング。他にもボイスコントロール/ハイブリッドシステム/ディスプレイのパーソナライゼーションといった機能を搭載しており、東京モーターショーでは実車のコクピットに乗って各コンテンツを体験する催しも行なわれた。まさにIot/AI/ICTを駆使することで高い生産性と効率を誇り、安心かつ人に優しい物流を目指す意欲的なモデルといえるだろう。

 同じくUDトラックスは2台の実験車両を出展。1台目は国内初となるレベル4の自動運転技術実証実験で使用した『風神』で、”RTK-GPS”(リアルタイムキネマティック全地球測位システム)や、”3D-LiDAR”を使い、より高度な自動走行を可能としている。来年には限定領域における自動運転の実用化を目指しているそうだ。

 そして、もう1台はハイブリッド実験車両『雷神』。UDトラックスが様々な分野で開発しているエレクトロモビリティのひとつで、食品倉庫などでの使用を前提として必要に応じて電動モードで走行するというもの。2030年までにフル電動トラックの量産化を目標としており、その実現に向け大きな一歩を踏み出したといえるだろう。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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