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エスティマ、プリメーラ、ディアマンテなど 2020年に“三十路”を迎えるクルマ9選

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

今となっては絶滅危惧車にあたるクルマも

 平成元年=1989年は、日産スカイラインGT-R(R32)、ユーノス・ロードスター(NA)、トヨタ・セルシオ(初代)という国産車の歴史を変えた名車が揃って登場した。史上稀なビンテージイヤーとして記憶されているがその翌年、いまからちょうど30年前の1990年(平成2年)も、前年に続きデキのいいクルマが多い年だった。

 その2020年に30周年を迎える国産名車を振り返ってみよう。

ホンダNSX

 1990年にデビューした名車の筆頭は、何といっても初代NSX。F1の世界でトップドライバーだった“セナ・プロ”が大活躍し、最強の名を欲しいままにしていたホンダだが、当時は本格的なスポーツカーをラインアップしていなかった。

 そんなホンダが満を持して登場させたのが、世界初の「オールアルミモノコック・ボディ」とF1譲りの高性能VTECエンジンをミッドシップレイアウトしたスポーツカーがNSXだった。ドイツ・ニュルブルクリンク(以下:ニュル)を徹底的に走り込んで仕上げたハンドリングは、掛け値なしで当時世界一といえるレベルに。ニュルで市販車最速記録も塗り替えられえた。

 いま考えればV6エンジンの横置きで、ウェットサンプ+エンジンの搭載位置が高かった等の妥協点もあったが、ホンダにとって、いや国産車にとって『our dreams come true』というキャッチコピー通りの存在だった。

日産プリメーラ(P10)

 続いては、日産の初代プリメーラ(P10型)。当時、日産が進めていたは901運動(「1990年代までに技術の世界一を目指す」というプロジェクト)の成果が一番発揮された一台といっていい。

「プリメーラパッケージ」と呼ばれる室内もトランクも広い、使い勝手のいいパッケージは、のちに同社のR35型GT-Rの開発責任者となる水野和敏氏が担当。ヨーロッパの同クラスのクルマに勝るとも劣らない、スタイリング、パッケージ、ハンドリング、実用性を目指し、まさに質実剛健の良質なクルマに仕上がっていた。

 国産車のこのクラスで、“本質力”で勝負し、それを極めることができた特別な一台として記憶されている。

トヨタ エスティマ(初代)

 今日まで続く、ミニバンブームの先駆けともいえる初代エスティマ。逆にいえば、この初代エスティマのデキがここまでよくなければ、ミニバンブームも起こらなかったかもしれないというほど大きな存在。なんといっても秀逸なのは、75度に傾けた専用エンジンをミッドシップの床下にレイアウトしたこと。

 これでスペースユーティリティに優れ、フラットで低い床を実現し、乗り心地、視界、取り回し、安全性等、すべてに死角のない画期的なミニバンになった。しかも、ミッドシップレイアウトなだけにハンドリングもよく、ホイールベースが長いため、直進安定性も優れている。

 アメリカのデザインスタジオCALTYが手掛けたデザインも斬新かつ魅力的で「天才タマゴ」というキャッチフレーズがピッタリくる、完成度の高い名車だった。

 以上が、1990年にデビューした三大名車だ。せっかくなので、名車とはいえないが、この年に注目されたクルマもいくつかピックアップしておこう。

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