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冬なのにオーバーヒート? ハイビームもダメ? 「雪道のドライブ」で気をつけておくべき6つのポイント

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

ドライビングテクニック以外の注意点

 暖冬だったはずが、最近になって急に冷え込んだ日本列島。雪道での運転というのは技術面も大切だが、知識も重要だったりする。装備の使い方や設定など、事前に頭に入れておき、適切に対応すると運転することができるポイントがいくつかあるのだ。今回は、ぜひ知っておきたい「雪道ドライブの知識」を整理してみた。

ハイビームの使用は見づらくなる可能性

 夜、吹雪に遭うと前方の視界は悪化する。いわゆる「ホワイトアウト」という現象だが、そうなるとハイビームにして視界を確保しようとするのが、一般的な人間の心理。しかし、ハイビームにすることで車両の前を吹雪いている粉雪に光りがさらに乱反射することになって、逆にまぶしくなるだけ。ロービームにくわえてフォグランプで走行するのが正解。それでも視界が確保できない場合は、ハザードランプをつけて周囲に自車の存在を知らせ、速度を十分に落として走行するか、路側帯に停めて吹雪がおさまるのを待つといいだろう。さらに、こういう時こそリヤフォグランプが有効だ。

 

ワイパーゴムの凍結に注意

 駐車するときに雪が降り積もりそうなときはワイパーを立てておくというのはご存知の方も多いだろう。極寒時は、フロントガラスと接地するワイパーゴムの凍結を避けるためで、走行中もワイパーの状態には注意が必要だ。というのも、ブレードのすき間にどんどんと雪が入り込んで、適切に拭き取れなくなってしまうことがある。その場合は、ワイパーブレードを少し持ち上げて、手を離せばガラスに戻るときに雪が砕けて動きが良くなるケースもある。最適なのは、ブレード部分をゴムで覆った専用の「スノーブレード」を交換するといいだろう。

雪の影響で起きるオーバーヒート

 冬場、しかも雪が降っているような気温でオーバーヒートなんてありえない、と思うかもしれない。しかし、走行するうちにフロントグリル内へ雪が大量に詰まってしまうことで、ラジエータに風が当たらなくなって、オーバーヒートする可能性がある。よほどのことがない限り可能性は少ないものの、水温計をチェックしたり、雪でフロントグリルが覆われていないか、安全な場所で確認するようにしたい。

 

ヘッドライトへの雪の付着に注意

 以前主流だったハロゲンランプは発熱量が多かったので、走行することで付着するヘッドライト表面の雪を解かすことができた。しかし、近年になって採用される省電力のHIDやLEDは、バルブ自体の発熱量が少ないので解けづらいという弱点もある。ヘッドライトウォッシャーを装備しないクルマは、夜間走行時に暗いと感じたら安全な場所で点検して除去するようにしよう。

 

ルーフに積もった雪がもたらす危険

 雪国の人ならば当たり前かもしれないが、非降雪地でたまに大雪が降ると見かけるのが、ボンネットまわりだけ除雪してあとはそのままにしているクルマ。そのまま走っているとルーフやトランクに積もった雪が落ちて後続車に迷惑をかける可能性がある。さらに、ブレーキを踏んだ際にルーフの雪がフロントガラス側に滑り落ちてしまい、自車の視界を遮ってしまう恐れもある。自他とも安全性を確保するため、ルーフの雪は走行する前に落としておこう。

 

消費量が早いウォッシャー液

 路面の凍結が解けることで、前走車からの泥の巻き上げが多いこともある。まや、フロントウインドウに付着した雪を落とすことで、使用頻度が高まりやすいのが「ウィンドウウォッシャー液」だ。このように冬場はウォッシャー液の恩恵は大きいため、事前にタンクに補充したり、予備を積んでおきたい。また、希釈濃度によって、凍結温度が決まっているので、守らないと凍結して使えないだけでなく、タンクや配管の破裂も考えられるので、表示を見て指示を守るようにしよう。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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