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生産台数4台の超希少車「ランボルギーニ・ミウラSVJ」をレトロモービルに展示

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: LAMBORGHINI

過去のアーカイブを参考にリアル復元

 去る2月4日から9日までフランス・パリで開催されたクラシックカーの祭典「レトロモービル」にランボルギーニは2台のミウラを展示した。なかでも新車以上の輝きを放つシャシーナンバー「#4860」のミウラSVJは、イオタのファクトリーレプリカとして同社が4台のみ製造した貴重なモデルだ。

 かつてのスーパーカー好き少年なら記憶の片隅に残っているかもしれない「ランボルギーニ・イオタ」。国際モータースポーツ競技規則付則J項に基づいて、ミウラのプロトタイプレーシング仕様として開発が進められたのが、イオタである。

 1969年から1970年にかけて同社のテストドライバーだったボブ・ウォレスによって1台のみ製作。だが、レース嫌いだったと言われるフェルッチオ・ランボルギーニには認められず、売却されたイオタは数人のオーナーが所有したのち、未開通道路でクラッシュし、焼失してしまった。それを知ったミウラオーナーの熱烈なリクエストに応じたのがイオタ・レプリカことミウラSVJだった。(画像はオリジナル・イオタのクローンモデル)

 ちなみに、車名のイオタは国際モータースポーツ競技規則付則J項の“J”をギリシャ読みした際の発音「イオータ」に由来するといわれている。

 展示されたミウラSVJは、当時ドイツでランボルギーニのディーラーを経営していたフーベルト・ハーネ(かつてはBMWのワークスドライバー)がオーダーした、1973年にデリバリーされた1台。内装はホワイト/ブラックのツートンで、ボディカラーはブラックにサイドシルはシルバーだった。

 そこから4年後の1977年、ハーネ自身がランボルギーニに持ち込み、ボディカラーをシルバーに変更。2000年前半までドイツで何人かのオーナーを経て、日本に上陸している。

 ランボルギーニのヒストリック部門であるポロストリコでは、コンディションを維持するためにレストアを実施。オリジナルの状態を残すために、本社のアーカイブに保管されている当時の製作資料や証言の文章を徹底的に調査するところから始めた結果、新車以上の輝きを取り戻すことができた。

 また、会場にはミウラSVJの隣に、ボディ・エンジン・サスペンションなどスペアパーツで構成されたミウラP400Sを展示。注目すべき点は、そのボディだ。ポロストリコでは、単にスペアパーツを組むのではなく、ベース車両と同じ寸法でオリジナルの形状を再現。ボディワークパネルのレストアには細心の注意を払ったという。

 これはランボルギーニがコンセプトとしているサーティファイド・ライン(承認ライン)を示すもので、シリンダーヘッドやボディワークなど純正スペアパーツを常時リリースしている。2019年だけでも200を超える新しいパーツが追加された。

 ヒストリックモデルの真正性をキープするだけではなく、コレクターが安心をしてクルマを使用できる範囲を拡大する目的もある。1台でも多くのクラシック・ランボルギーニを残し、動態保存できる部品供給を続けてほしいものだ。

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