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発売前の日産R35型GT-R用カーボンフードを初公開! 直系ワークス「NISMO」ならではの作り込みに注目【大阪オートメッセ2020】

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TEXT: GT-Rマガジン編集部  PHOTO: GT-R Magazine編集部

2.8kgの軽量化とダウンフォース効果を実現

 2月14日(金)〜16日(日)までの3日間、インテックス大阪で開催されている『大阪オートメッセ2020』の会場で、発売前の日産R35型GT-R用「NISMOカーボンフード」を初お披露目! 6号館Aの「GT-Rマガジン」ブースのR35に装着されているそれは、NISMOがレースで培ったノウハウを遺憾なく投入した市販車用の超本格的ドライカーボン製ボンネットフードだ。そこには驚きの性能が隠されているという!

 クルマの外板の中でも大きな面積を占めているボンネットフード。ハンドリングなどの運動性能の向上を狙い、このフード部分を軽量化するためにカーボン製に交換するのはチューニング界の常套手段となっている。事実、究極の進化を遂げたGT-R NISMOの2020年モデルも、純正フードをカーボン化している。

 日産直系ワークスの「NISMO」が2020年2月下旬に正式発売する予定の「カーボンフード」は、スーパーGTをはじめ世界各国のレースに参戦している「NISSAN GT-R NISMO GT3」の技術を用い、市販車のR35型GT-Rに最適化させた逸品である。

 素材にはドライカーボンを採用し、純正のアルミ製フードに対して約2.8kgの軽量化に成功。さらに、純正よりもフード自体の剛性を高めることで、もともと高剛性なR35型GT-Rのボディをさらに強靱なモノとしている。加えて、フード中央にはエンジンルームのクーリングのためのエア排出用ダクトを装備。

 ここまでは一般的な市販のカーボン製ボンネットフードでも見られる特徴だが、NISMO製品ならではと言う部分を紹介したい。穴開きのボンネットフードで困るのが、雨天時や洗車時のエンジンルームへの水の侵入だ。そのため、NISMOのフードには裏側から固定できる水侵入防止用の専用カバーが付属。普段は見えない部分にもかかわらず、ここにも高価なドライカーボンを採用しているのがすごい。

 また、純正フードにも装備されているタービン冷却用のNACAダクトをノーマルよりも前寄りに配置することで、よりフレッシュなエアーを導入し冷却性能を向上させているという。タービンまでエアーを導くダクトもフード裏側に備わっており、こちらもドライカーボンで美しく成形されている。フードを開けた際、思わずニンマリとしてしまう仕上がりだ。

 そして最も驚くのは、ボンネットフード自体で「ダウンフォース」を増幅させるという点。エアダクト前部が上に跳ね上げられており、さらにフード後端(ワイパー前)にも垂直方向に折り返しが付けられている。この二つの特徴的な形状により、高速走行時にフード部を上から押さえつけ、フロントのダウンフォース量を増すことができるのだという。

 リヤのダウンフォースはハイマウントのGTウイングなどで稼ぐことができるが、フロント側のダウンフォースを増すには延長リップやカナードなどの付加物が必要になる。しかし、NISMOのフードは軽さと強さに加え、空力性能を向上させるという「機能」まで備えているというわけである。もちろん、見た目の「ルックス」にも大きな変化をもたらす。

 展示車のフードはあえて無塗装のムキ出し状態となっているが、クリア塗装もしくはボディ同色塗装などで好みの外観に仕上げることが可能だ。装着後のオーナー満足度はかなり高いと言えるだろう。価格等は未定とのことだが、大阪オートメッセの会場では一足早く現物を見ることができるので、ぜひチェックしてみてほしい!

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