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米国人気のNASCARレース、日本人オーナーチームがタイトル奪還を目標に参戦

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

トラックシリーズで2019年にタイトル獲得

 アメリカでもっとも人気のある自動車レース「NASCAR(ナスカー)」で、唯一の日本人オーナーである服部茂章代表率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」が2020年の戦いをスタートさせた。HREは、ナスカーレースのひとつのカテゴリー「GANDER RV & OUTDOORS TRUCK SERIES(トラック・シリーズ)」に長年挑戦を続け、トヨタ・タンドラでフル参戦。2018年シーズンには日本人オーナーチーム初のタイトル獲得を実現した。続く2019年シーズンは4勝を挙げる活躍はしたものの、ランキング5位。今シーズンは、タイトル奪還を目標に挑戦を開始した。 2020シーズンのHREは、トラックシリーズを昨シーズンと同じゼッケン16をつけたトヨタ・タンドラを投入。ドライバーは、昨シーズンからチームに合流しているオースティン・ヒル選手が継続して参戦する。

 さらに、昨シーズンはトヨタGRスープラで3戦のみ参戦した「Xfinity SERIES(エクスフィニティ・シリーズ)」へ今シーズンも挑戦。ただし、フル参戦ではなくスポット参戦となる。さらにARCA(Automobile Racing Club of America)のMENARDSシリーズ(K&Nプロシリーズ・イーストから今季名称変更)という地方戦に、マックス・マクラフリン選手を起用し、トヨタ・カムリで参戦する。

波乱の開幕戦は15番グリッドからスタート

 トラックシリーズ開幕戦「EXTERA ENERGY 250」は、アメリカ・フロリダ州にあるデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで、2月14日(金)に決勝が行われた。トライオーバルを100周(250マイル、約402.25km)で争われるレースだ。 このレースは大手機器レンタル会社「United Rentals」の支援を受け、#16 United Rentals TOYOTA TUNDRAというネーミングで走らせる。決勝前日の13日(木)に行われた練習走行では2回目に3番手のタイムを出し、好調さをアピール。14日(金)の予選セッションでは、決勝を見据えたセッティングを進めたため、トップからコンマ7秒落ちの15番手に沈んだものの、決勝での追い上げに期待できるマシンに仕上がっていた。

 2月14日(金)午後7時半、周辺が闇に包まれていく中で2020年シーズンの開幕戦はスタートした。レースは、第1ステージ20周、第2ステージ20周、第3ステージ60周の計100周。ヒル選手はスタートダッシュを決めて、オープニングラップで順位を7番手にジャンプアップ。さらに前を狙うが、16周目に後方で多くの車両が絡むクラッシュが発生し、レースは一時中断するなど波乱のスタートとなった。それでも第1ステージを7位(4ポイント)で終えた16号車をここでピットへ戻り、給油とタイヤ交換を行って12番手から第2ステージへ挑むこととなった。

タイヤ交換ナシで最終ステージは2位で復帰

 第2ステージでもヒル選手はドラフティングを活用して前に出ていく。31周目には2番手まで順位を上げるものの、前走車との接触回避でバランスを崩し14番手にまで順位を落とすなど、デイトナに吹く強風に翻弄されるも、40周目の第2ステージ・チェッカーを4位(7ポイント)で受けた。

 最終ステージに向けチームはピットにマシンを戻し、給油のみ行って作業時間を短縮させるためタイヤ交換はせずに16号車をコースに復帰させた。ここでポジションを2番手に上げて最終ステージをスタートさせた。 16号車は一時トップに立ちレースをリードする活躍を見せる。しかし、レース最終盤の97周目にトップ2台が絡み合うように接触。3ワイドの2列目イン側に位置していた16号車はその右側にいたマシン、そして直後を走っていた2台と接触をしながらもこの多重クラッシュを回避。再び2番手に順位を上げる。

 そしてレースは残り2周で再スタート。フロントローだがアウト側という少し不利なポジションからのスタートとなったヒル選手は、ドラフティングが使えず集団に飲み込まれる形でチェッカーを受けることとなり、6位まで順位を落としてこのレースを終えた。

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