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ナスカーに参戦する日本人オーナーチームのトヨタGRスープラ、ナスカー・エクスフィニティ第3戦を16位で完走

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

クラッシュリタイヤの開幕戦から一転

 アメリカでもっとも人気のある自動車レース「NASCAR(ナスカー)」の3大シリーズのひとつである「Xfinity SERIES(エクスフィニティ・シリーズ)」。2月29日(土)にカリフォルニア州フォンタナのオートクラブ・スピードウェイで開催された第3戦「Production Alliance Group 300」に、服部茂章代表率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」がトヨタGRスープラでスポットで参戦。16位でフィニッシュした。 昨年に引き続き、エクスフィニティ・シリーズへのスポット参戦を計画しているHREは、開幕戦となる「NASCAR RACING EXPERIENCE 300(2月15日/デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ)」に参戦したが、残念ながらクラッシュに巻き込まれリタイアとなってしまった。

 それから2週間後となる2月29日(土)、シリーズ第3戦「Production Alliance Group 300」は、西海岸のカリフォルニア州フォンタナにあるオートクラブ・スピードウェイで開催された。このサーキットは1周2マイル、バンク角14度ののDシェイプオーバル。今回は第1ステージ35周、第2ステージ35周、最終ステージ80周の合計150周(300マイル=約482.8km)でのレースとなる。 このコースを初めて走るHREのオースティン・ヒル選手は、決勝前日の28日に行われたフリー走行から慎重に走り出し、マシンのハンドリングやバランスを調整しながら、徐々にタイムアップを図り、1回目には14位、そして2回目のフリー走行では16位でセッションを終えた。そして決勝を前に、29日の午前10時から行われた予選セッションでは、40秒920のタイムを記録し、15番手のグリッドを獲得した。 予選から3時間後の午後1時にグリーンラップが振られ、決勝レースがスタートした。コース幅が広いフォンタナのコースでは、3~4ワイドでコーナーへ突っ込んでいく展開が序盤から繰り広げられ、8列目イン側からスタートしたヒル選手も、15~17番手でポジションを入れ替えていく展開から始まった。 第1ステージは16位でチェッカーを受け、このステージブレイクではコース上にとどまるマシンはおらず、全車がピットイン。HREチームも給油と4本のタイヤ交換を行いサスペンション調整とグリルテープによる水温調整などを行って「#61 AISIN GROUP GR SUPRA」をコースに送り出す。 42周目、19番手からヒル選手は、第2ステージをスタートさせる。安定した走行でジワジワと追い上げを見せ、62周目には16番手までポジションを上げ、第2ステージ終了直前にさらに順位を上げて15位に。このステージブレイクでも、61号車はピットでのサービスを受けて、16番手から最終ステージのグリーンフラッグを受ける。 ここからレースは荒れ模様へと変化していき、イエローコーションが頻発。92周目に出されたイエローを合図に、コースにステイする4台を残して、大半のマシンがピットイン。HREも上位陣と同じ戦略を採ってタイヤ4本交換で61号車を16番手でコースに戻す。このイエローコーション明けのリスタート直後に前方車両3台によるクラッシュが発生。ヒル選手はクラッシュを回避しながら順位を10番手にまで上げることに成功する。さらにレースが再開するとヒル選手はさらにペースを上げ、6番手にまでポジションアップ。ここで再びクラッシュが発生して、5回目のイエローコーションとなった。

 このイエローコーションを利用して61号車は給油と4本のタイヤ交換、さらにマシン調整を行った。そして112周目にレースが再開されると自己ベストタイムを更新しながら猛追するヒル選手だったが、タイヤに異常を感じるという無線連絡の後、一気にラップタイムは下がっていき、順位は12番手まで落としてしまう。チームすぐに緊急ピットインの指示を出しマシンをピットに戻す。コース上のパーツ破片を拾ってパンクした右フロントタイヤを交換してコースに戻すが、グリーンフラッグ下でのピットロスの為、同一ラップにマシンを戻すことはできず、1周遅れの19番手まで順位を下げてしまう。

 しかし61号車がコースに戻ってすぐに6回目のクラッシュが発生してイエローコーションが出されると、61号車には「ラッキードッグ(フルコースコーションが入った際に、周回遅れの先頭にいたマシンがトップと同一周回へと戻される救済措置)」が適用され、幸運にも順位は同一周回に戻すことができたのだ。しかし、右フロントに履いた中古タイヤでは残念ながら戦闘力は残っておらず、苦しいレース終盤となり、16位でフィニッシュをするのが精いっぱいだった。 レースは同じスープラを駆る20号車ハリソン・バートン選手(ジョー・ギブス・レーシング)が、ルーキー参戦でシリーズ・キャリア初優勝を果たした。

 HREは3月28日に、テキサス・モーター・スピードウェイで開催されるNASCARエクスフィニティ・シリーズ第7戦「My Bariatric Solutions 300」に引き続きスポットで参戦する。このレースには、現在制作している新車のスープラを投入する予定だという。

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