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【海外では通じない和製英語】ガソリンからウインカーまで、本当の正しい呼び方は?

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

覚えておいて損はない、海外での正しい呼び方

 自動車というのは、海外で生まれたもの。それだけに、装備や部品などの名称は英語が多い。ただし、日本でも歴史があるだけに、勘違い的に使われている英語が多いのも事実。逆の例で見ると、最近誕生したばかりのIT業界で使われる言葉は、世界共通語が多い。

 要は昭和30年代、下手をすれば昭和20年代にクルマを目にした日本人がなんとなく、イメージで付けた英語の呼び名がそのまま残っていたりするのだ。いっそのこと、日本語にしてくれればよかったのだが、海外では通じない英語(正式には英語みたいなもの)が普及したばかりに、なんとなく浸透してしまっている。さらにイギリスとアメリカでも呼び名が違ったりするからややこしい。今回は日本でしか通じない「クルマの和製英語」を紹介しよう。

【アクセル】

 勝手に略されてしまった典型例。正しくは「アクセラレーター」で、最近ではパソコン用語として使われるので馴染みは出てきた。確かに、アクセラレーターでは呼びにくいのは事実。または「ガスペダル」でも通じるので覚えておこう。

【フロントウインドウ】

 風防を意味する「ウインドシールド(アメリカ)」や「ウインドスクリーン」が正しい呼び名。フロントウインドウと言っても、アチラでは使わないだけで、その意味は恐らくわかってもらえるはず。

【ハンドル】

 日本人がよく使うハンドルの正しい意味は”取手”のことで、正式には「ステアリングホイール」と呼ぶ。ホイールは”輪っか”を指すのだが、ホイールの正しい発音は”ウィール(ミニカーのホットウィールが例)”であり、日本人にはあまり馴染みがない。

【ウインカー】

 方向指示器の英語は「ダイレクションインジケーター」や「ターンシグナル」を使うのが正解。ウインカーは”ウインクする人”という意味なので、海外では通じない。なんとも昭和チックな解釈である。

【フェンダー】

 前後左右のタイヤを覆う、少し盛り上がっている形状の部分。このフェンダーは、アメリカでは通じるが、イギリス英語になるとウイングと呼ばれることもある。

【インパネ】

 操作スイッチやメーターが並ぶパネル部分を正しく言うと、「インストゥルメントパネル(Instrument panel )」となり、言いやすいように省略したもの。ドレスアップ用語でインテリアパネルを略したことでも使われるが、意味はまったく違うし、正確に言わないと通じないことがあるので注意。

【エキマニ】

 エンジンから排気されたガスの通り道(通称:タコ足)は、正しく言うと「エキゾーストマニホールド」。英語でもこう呼ぶが、”エキマニ”と縮めると通じない。簡単に言う場合は「ヘッダー」となり、アメ車乗りには比較的馴染みがあるかもしれないアメリカ英語だ。イギリスでは「エクストラクター」と呼ぶ。

【ガソリン】

 ガソリンおよび「ガス」はアメリカ英語で、イギリスでは「ペトロ(ペトロール)」と呼ぶ。ガソリンスタンドは和製英語で、「ガスステーション」が正しい。ちなみに満タンはフルタンクではなく、「フィル・イット・アップ」と言う。

【スペック】

 雑誌やネットで見かけるクルマの仕様として使われる”スペック(SPEC)”。正しくは「スペシィフィケーション(specification)」で、スペックはこれを縮めたもの。ただし、俗語的にスペックも使われるので、通じるはず。

【エンスト】

 意図せずにエンジンが止まってしまうこと。すなわち、”エンジンストップ”を略して使っているが「エンジンストール(engine stall=”失速”)」が本来の意味で正しい。略しても海外では通じないし、エンジンストップでは、”意図的にエンジンを止める”という意味になってしまうなど、誤った解釈をしたり、勝手に縮めたりというパターンは多い。

【エアコン】

 家庭用も含めてエアコンも日常的に使われる言葉だが、こちらも立派な和製英語。正しい呼び名は「エアーコンディショナー(air condeitioner)」であり、言いやすく略された言葉だ。ただし、海外ではもっと縮めて頭文字だけの「AC(エーシー)」で通じてしまうのも悲しい事実。

【バックミラー】

 後方を確認するための鏡であるバックミラー。いかにも正しい英語っぽい響きだが、「リヤビューミラー(rear view mirror)」が正しい。ちなみに、日本でいう車内のルームミラーはインナー・リアビューミラーで、車外にあるドアミラーのことはアウター・リアビューミラーと呼ぶ。

【バック】

 クルマを後退させることを”バックする”というが、バックではただの後ろを意味するだけ。正しくは「リバース(reverse)」となり、クルマのシフト(ノブ)を見ても”R”と頭文字が使われている。ちなみに、リバースは逆回転という意味なので、前進とは逆方向と覚えておくといいかもしれない。

【ナンバープレート】

 直訳すると”数字を書いた板”なので、目の前にして言えば通じるかもしれないが、正しくは「ライセンスプレート(license plate)」。ライセンスは”許可”や”免許”のことであり、運転免許証をドライバーズ・ライセンスと言うのもそのためだ。

【サイドブレーキ】

 運転者の横にある駐車用ブレーキ装置だから付けたのだろうが、正しくは「ハンドブレーキ(hand brake)」。「エマジェンシーブレーキ」や「パーキングブレーキ」とも呼ぶが、そもそもサイドブレーキは足踏み式やボタン式となったいま、今後は死語になるかもしれない。

【クラクション】

 代表的なブランドがそのまま名称になった例。英語では「ホーン(horn)」で、クラクションはフランスのホーンメーカー、クラクソンがなまったもの。クルマ以外でもユンボやタッパー、キャタピラーなど、例は多く、通じない和製英語の温床。みんな呼ぶから、という気軽な感じで広まったのだろうが、国際的となった後世の人間としては少々戸惑うこともありそうだ。

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