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手間のかかる洗車「ワックス」にメリットは? コーティング剤にはない魅力を探ってみた

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: Auto Messe Web編集部、AC

深みのあるツヤ感はワックスならでは

 新車のオプションでボディコーティングを頼むことはよくあるし、中古車で買ったとしても、プロショップにお願いする人もいるだろう。また、プロによるコーティングだけでなく、カー量販店で販売しているDIY用のコーティング剤を施工する人も多いのではないだろうか。洗車後の濡れたボディに、拭き取りついでにそのまま使えたり、撥水効果や光沢も”ガラス系コーティング”であれば満足度は高いなどメリットは多い。

 そこで、気になるのが「ワックス」の存在意義。かつてはシャンプー後のメンテナンスには欠かせない存在だったものの、近年はコーティング剤へとニーズは変わってきている。カー用品店で聞いても、ワックスはあまり売れないという声が返ってくるほどで、使うメリットはあるのか、と思ってしまうほどだ。

 まずコーティングとワックスの違いだが、コーティングは化学的に塗装表面に皮膜を作るのに対して、ワックスはただ”乗っている”だけ。イオンの作用で、吸着しているわけでもない。

 では、ワックスは今や過去の遺物になっているのかというと、じつはそんなこともない。ひと口にワックスと言っても、「固形」と「半ネリ」に分かれていて、前者は油性だけど半ネリは水分も含まれていて、マーガリンのような質感だ。

 ワックスのメリットとしては、マニアックになるがコーティングに比べて「施工した感」が得られる。面倒なことはしたくないという意見とは相容れないが、洗車をしてキレイになったボディへ丹念に塗り込み、拭き上げるうちにツヤ感が生まれる様はクルマ好きにとってタマらない快感だ。昨今はココに喜びを見出す層が減っているのは重々承知だが、今一度やってみると、意外な発見となるので、最近使ったことがないなという人もトライしてみてほしい。

 では、前述の固形と半ネリには、どのような違いがあるのだろうか。まず、前者のメリットはなんといっても「輝き」と「ツヤ」。高級ワックスには配合される「カルナバロウ」というのは聞いたことがあるだろうが、天然素材ならではの濡れたような深いツヤを得ることができる。ガラス系コーティングも悪くはないが、クリアな感じになりがちで、独特のツルンとした感覚はあまり出ない。耐久性に関しても、きちんと施工すれば1カ月以上はもつので、市販のコーティングとは変わらず、手間がかかるというほどではないだろう。

 そしてメリットがよくわからないと言われるのが後者の半ネリだ。こちらはとても柔らかいので、作業がしやすいというのが最大のメリットで、ツヤに関しても固形に比べて劣るものの悪くはない。また柔らかいので、そのほかの機能をプラスすることも簡単にできることから、キズ消しや汚れを落とす能力を高めたものが多く、「クリーナーワックス」と呼ばれることもあるほど。マニアのなかには、半ネリを一度かけてベースを作り、さらに固形をかけるという猛者もいたりする。

 ちなみに半ネリという名称は「ソフト99」が1969年に付けたもの。なにかを半分練っているという具体的なものではなく、固形に対してソフトなイメージということで名付けられたようだ。

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